この作品は、周囲の期待に応えるためバドミントンを続けてきた少女が、幽霊となった元選手との出会いを通して、自分自身の「好き」を見つけ直していく青春物語です。
特に印象的だったのが、二人が初めてラケットを交え、いつまでもシャトルを落とさずに打ち合う場面です。楽しそうにプレーする幽霊の姿を見て、義務のように競技を続けていた主人公自身も、バドミントンの楽しさを思い出していく流れが自然に描かれています。
また、特別な新技を教えるのではなく、これまで本人が積み重ねてきた脚力や粘り強さを「武器」として気づかせる指導も印象的でした。努力してきた時間そのものが無駄ではなかったことが、試合の中で少しずつ形になっていきます。
単なる部活動の成長物語ではなく、途中で人生を終えた者の技術や想いが次の世代へ受け継がれ、教える側と教えられる側の双方が失っていたものを取り戻していくところが、この作品の大きな魅力だと思います。
序盤までの紹介となりますが、ありすが自分らしいバドミントンを見つけ、ゆうこや空太との出会いがそれぞれの人生をどう変えていくのか、これからも追いかけて行きたいと思います