2杯目 女神ミリアのお願い
「私のナイト!!私の世界を救ってください!!」
「へ?世界を救う?ってどういう・・・」
って聞こうとしたら彼女、ミリアちゃんが俺の手を掴んだんだ。
そしたらさ、なんかシンプルなんだけど、スゲー豪華な部屋にいたんだよね。
「え?ちょ?待ってどういうこと??」
ミリアが微笑みながら優雅の手を離す。
「ふふふ。どういうことって、ユウガさんおっしゃったじゃないですか。私のNo.1ナイトだって!!だから、連れてきちゃいました♪」
「え?え?連れてきちゃったってどういうこと?これはどういう?あっ!ドッキリか!!ミリアちゃん可愛いもんね!芸能人っしょ!デルモかなんか?どこにテレビあんの?ってか、店ごとグル的な感じでやったの??」
「ゲイノージン?デルモ?何ですかそれは?私の知らない、そちらの世界の魔法ですか?」
「ちょ、ちょ、ちょまってくれ!本当に本当にそういうのいいから!ね?そういうのいいから!本当のこと教えて?テレビなんでしょ?ってか、ここドコよ?」
「本当のことと言われましても・・・私、嘘なんてついてませんしね。というか、女神ですから嘘はつけません。嘘ついたら堕ちちゃいますから!」
「うん。ごめん!もう、もう、本当にその変な設定いいから!いいから!教えて、ここドコ?」
「設定とかではないんですが・・・そうですね。ここは私が統治する世界『クロモシュッシュ』という世界です。」
「クロなんだって?」
「クロモシュッシュです!ほら!見てください!」
ミリアはそういうと壁に向かって手をかざした。
すると壁は半透明になり、スクリーンのようになり、この世界の全容が映し出された。
「うぉっ!スゲー!なんぼのプロジェクター使ってんのミリアちゃん!チョーリアルじゃん!!」
「その、ぷろじぇくた?というのはわかりませんが、リアルというか、現実ですから。なんなら、あなたはこの世界の天空に今いますからね。ほら!」
足元の床が半透明になり、そこには見たこともないような広大な大地が広がっていた!!
「え!!なにこれ!日本じゃない?」
「だからさっきからいってるじゃない。クロモシュッシュよ。あなたにはこの世界を救ってもらうの。私のNo.1ナイト。じゃあよろしくね!」
そうミリアが宣言した途端、俺の足場が崩れ去り俺はいっきに地上に落ちて行ったのだった。
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