読後にじんわり温かさが残る青春スポーツ小説でした。派手な才能や奇跡ではなく、「走り続ける」「仲間を生かす」という地味な強さで主人公が評価されていく流れが心地いいです。主人公のトラウマは決して大げさではなく、部活経験者なら誰でも身に覚えのある痛みとして丁寧に描かれていて共感しやすいです。長編としてもこんな話を読んでみたいと思わせる一作でした。