第2話

星は試合に向けて父の指導の元、トリプルアクセルの練習をしている。浅田真央ちゃんが14歳の時に市場最年少でアクセルを成功させたのを観てフィギュアスケートを始めた。今、真央ちゃんの演技に挑戦できる事は星の憧れでもある。試合では一度も成功させていないので必ずジュニアの大会に間に合わせたい。


夜は体幹を鍛える為に筋トレに励みながら、ボクシングのトレーニングをしている。シャドーボクシングでストレートやジャブの構えを身体に覚えさせながら、1分間のミット打ちを3本、5分間のインターバルを置きながら取り組みます。夜は強くなる為には時間をかけるだけじゃなくて、練習の質を向上させる事が大切だと考えている。


星も夜も練習で自分を追い込んでいると、プライベートでSNSのやり取りをする事はとても特別な時間でした。何も考えないで自分の深い所と向き合いたかったので、社会との繋がりだけじゃなくて、高校生の自分達にしか体験できない青春を2人でシェアしたかった。12月の冷たい空気が星と夜の距離を縮めて、心を温め合いなさいよと告げている様だった。


夜は星にクリスマスイブに逢える時間を作ることは出来ないかと尋ねました。星もキリストが生まれた聖夜に自分の幸せだけを見つめたかった。進学するのかそれとも就職するのかとか将来について、何も考えたくなかった。クリスマスイブという今の瞬間を夜と喜び会いたかった。後、頭の隅に夜からプレゼントを贈って欲しくて、星のことだけ考えて欲しかった。


夜も星とSNSだけのやり取りだけじゃなくて、実際にお互いの言葉の重みを感んじながら話がしたかった。Amazonのブラックフライデーで自分の想いを確かめたくて、星にクリスマスに逢った時に渡したいティファニーのアクセサリーを購入した。夜には高い買い物で実際にクリスマスイブに星に会えるかも分からなかったけど、星の驚いた表情で笑う顔が見たかった。


夜はレストランで星と向かい合ってクリスマスディナーを食べる様子を想像した。夜は星にノンアルコールのお酒を飲んで祝おうよと話す。星がスパークルワインが良いねと夜に伝える。テーブルには肉料理が並んでいて、美味しそうなソースがかけてある。夜は暖かいうちに食べようと呟く。夜は星の食事のタイミングを見計らってプレゼントを渡すのです。


星も夜とお付き合いするなら、初めての彼氏で夜には1日で星の事だけを考える時間を10分は作って欲しいとお願いしていた。アプリでやり取りする時間は除いて、学校に通学する時や食事の時間、就寝前に星の事思い出して欲しい、そうすれば少しでも長く一緒にいる事ができて幸せだと夜に伝えた。夜は星が見せる強い気持ちに応えていると本当に恋愛をしている気持ちになれて嬉しかった。


星は目立つ容姿をしていたので、学校の男性の先輩から良く声をかけられたが、興味を持てる男性と出会える事はなかった。しかし、男性に無関心な訳ではなくて、同級生の女の子と同じで好きなアイドルの推しもいました。でも、夜と出逢って星の言葉を素直に受け止めてくれる誠実で真面目な態度に心を許していったのである。


星は付き合いたいの?と夜に答えた。夜は心の深い所では星を1番に考えていると伝えた。夜も来年にはプロテストを受験する社会人になる。夜の立ち位置も作っていかないといけないし、プロボクサーになるのは小さい頃からの夢だから必ず実現したい。でも、プライベートは星といつも一緒にいたいし、星とこれからの未来を過ごしたいです。

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