11ハグ♡(*>ω<)ω<*)♡ 冷や汗が止まらないよ!?

「受付以外のお仕事ですか?

そうですねぇ?」


借りてるお部屋から起き出して朝早く。

朝食を済ませたわたしとラシュカちゃんとククリちゃんは冒険者ギルドの会議室に三人でいた。

あったかいお茶を手にテーブルをはさんで椅子に座ってる。


「なるべく簡単なのがいいなあ」


「厨房でお料理したり食材の調達。

お料理はローズさんともう一人いますし……」


「わたし、お料理はすっごい簡単なのしかできないよ?

しょっぱい目玉焼き!

甘〜〜〜い目玉焼き!

辛〜〜〜い目玉焼き!

どれもおいしいよ♪」


「好きですか?

目玉焼きオンリーですね?

ラシュカちゃんの栄養足りてます?

マリアさんはうらやましいくらい足りてそうですが」


そう? どこらへんを見てそう思うの?


「ラシュカ、めだまやきしゅきでしゅ!

なんならラシュカがつくりましゅ!

とくいなおりょうりはかれーらいしゅでしゅ!」


「ふふ。ラシュカちゃんは偉いですね。

エルフさんの郷土料理かなにかかな?

食堂のホールスタッフもアイリスさんたちがいますし足りてますね。

宿や各種売店のスタッフも問題ありません。

鑑定・査定所に書庫や研究室、解体場や訓練所などは専門的な知識や技術が必要な業務ですし……」


「なんだかどれも大変そう!

わたしには無理だよ!

昨日見てたけど受付だってかなり難しそうだよね?

登録とか依頼書とか冒険者の斡旋だとかさ?

もっと簡単なお仕事ないの?」


「もっと簡単なお仕事……

どうでしょう?

あんまり簡単だとお給金もそんなにもらえないと思いますよ?」


「お給金!

そうかあ。借金を返さないといけないもんね」


「マリアさんは得意なこととかあったりしますか?

エルフさんですから精霊術なんかできるんじゃありませんか?

木工技術や園芸が得意だったり、弓術や片手剣に優れたエルフさんもいますよね?」


「わたしの得意なこと?

そうねえ?

こんなのとか?

炎の灯り薔薇ファイアブルーム


指をくるりと宙を描く。

魔法で目の前に燃える薔薇を浮かばせる。


「……炎魔法ですか!?」


ククリちゃんが思いっきりぎょっとしてる。


「え? なにをそんなにびっくりするの?」

「だって炎を操る魔法ですよ!

森を心から愛するエルフさんが!

森を焼くことを忌み嫌う炎を使うなんて思いもしませんでした!

しかも薔薇を燃やすなんて!」


「……」


またやらかした!

そういえばそんなことを研修で習ったかも!

スカートからはみ出る悪魔しっぽが緊張でぷるぷるしてる。


「お母しゃんはほかのエルフがきらいなこともたくしゃんがんばったのでしゅ!

おしょわれたときにたたかえるようにしゅたんでしゅ!

だいっきらいなゴブリンとかわるものとか、まほうでバッタバッタとたおしちゃうんでしゅ!」


ゴブリン!?

ラシュカちゃん、わたし戦ったことなんて一度もないよ!?

悪魔だからって強いわけじゃないんだよ!?

そういえば戦ったことないんだ。

わたしって戦ったら強いのかな?

でも戦うなんてやだー。

こんなにきれいなお肌が傷物になったらやだしー。


「なんでお肌をぷるぷるしてるんです?

なるほど。

炎魔法は戦闘では強力な魔法ですからね。

魔物や略奪者に対して非常に有効です。

マリアさんはエルフさんが嫌いな炎魔法も率先して学ばれたんですね!」


いや、なんか尊敬するような眼差しを向けられても困る。


「もしかしてほかにもありますか?」


一息ついてお茶をすするククリちゃん。


「え? 飛行魔法とか魅了魔法とか契約魔法とかあ?

ほかには……」


「ぶー!」


お茶がかかったんですけど。

きれいな霧吹き茶にびっくりだよ?


「飛行魔法!?

それで屋根に落ちてきたんですね!

それに魅了魔法ですか!?

なんですかそれ!?

どっちも使える人なんて聞いたことないですよ!?

それに禁忌ともされる失われた契約魔法ですか!?

もしかしてマリアさんてとってもすごいハイエルフさんですか!?」


「はい。エルフです……」


なんだかククリちゃんの反応が激しいんだけど!?


「やっぱりそうなんですね!

ですが契約魔法ですか……

契約の多いギルドではかなり重宝されるかもしれませんね」

「そうなの!?」


「ええ。契約を遵守しない無法者や悪徳商人は後を断ちませんから。

ですが禁忌魔法をおいそれと使うのは問題がありそうですね?

それにしても素晴らしいです!

長命のエルフさんには失われた魔法も存在してるんですね!」


悪魔ならみんなできるんだけど!?

冷や汗が止まらないよ!?

涙が出そうだよ!?

ほかにもできることあるけど言わないでおこう!


「えっへん!

お母しゃんはエルフの中でもとってもしゅごいのよ!

いちばんなのよ!

ゆうしゃしゃまといっしょにやっつけた悪魔におしょれられるあまりにのろわれちゃったのよ!」


えええ?

なんだかしゅごいこと言ってる!


「勇者様とご一緒に悪魔を!

そういえば先日、魔王の手先である悪魔侯爵を倒したという情報が入ってきています」


「のろわれてしゅまったお母しゃんはりょうようしゅるためにこのまちにきたのでしゅ!」


エルフ耳をブンブン揺らしながら大興奮なラシュカちゃんの鼻息が荒い。

わたしいつから勇者様の仲間になったの!?

そんなわけの分からない話が通じるの!?



☆次回♡(*>ω<)ω<*)♡ 自分の部屋なんて汚部屋もいいとこ

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