そうきたか!と思わずうなってしまいました。
それ程にタイトル回収のやり方が俊逸で、誰もが忘れかけた頃に「実はこういう話だったんだよ」とさりげなく解説してくれる種明かしは見事の一言です。
導入部の情景描写や心理描写も非常に丁寧で、ありふれた日常でありながら浅からぬ世界感と作者さまの深い愛情を感じました。
現代ドラマとしてもファンタジーとしても良く出来ていると思います。
誰にでも思い出があり、家族があり、宝物がある。
そして時は流れゆくもので誰もが変化を受け入れて生きていく。
根幹部分がしっかりしているので、判り易く揺るぐことない名作に出来上がっているのだと思います。
心あたたまる親子の話をお求めならば、是非!