第3話
「クリスマスなんて死ねばいい!」
クリスマスケーキの並ぶショーウインドウをバンバン激しく叩きながら、
52歳無職・足立光男が叫ぶ。
太った肉体。頭の真ん中に髪の毛がないハゲスタイル。大きな口。小さな目。ヒゲが、顔中に生えている。臭い肉体。
服装は、この時期なのに黄ばんだ半袖のTシャツ。半ズボン。
「クリスマスなんて死ねばいいんだよ!なんで生きてるんだ!」
彼は叫びながら、なおも、クリスマスケーキの並ぶショーウインドウを、
バンバンと、激しく叩く。
「ちょっと、あんた何してんだ!迷惑だろ!」
ケーキ屋の店主が出て来て怒りを表明する。
「うるせえな!お前も死ねよ!」
52歳無職・足立光男は、半ズボンのポケットからサバイバルナイフを取り出すと、
ケーキ屋の店主の胸から腹部にかけて数十か所、めった刺しにした。
あたりが血の海になる。
「あ・・・ああ・・・」
目の光を失ったケーキ屋の店主はその場に倒れた。
「ふはは!こいつ死んだ!よえーなー」
52歳無職・足立光男は笑いながら、その場を立ち去る。
彼の気分は、少し、晴れたようだった。
「だが、まだだ、まだクリスマスを殺さないとダメだ。世界に溢れるこの胸糞悪いクリスマスムードを駆逐するのだ」
***
「なんでこんなに寒いんだよ!」
52歳無職・足立光男は、数分後には別のクリスマスケーキを売る店を襲撃し、
そこで働くパート女性・光枝美津子さん64歳の首をサバイバルナイフで切断、その生首を持って商店街を走り回り、全裸になり、毛深いカラダを露出、勃起したチンポコを、商店街の真ん中でしごき、白い液体を発射、その白い液体が、光枝美津子さん64歳の生首に降り注いだ。
「こんなに寒いのは社会のせいだし、政治のせいだろ。ゆるせねえよ・・・」
***
その頃、先ほど店主が殺害されたケーキ屋の前に、人影が現れる。
パーカーを着て、フードを被っている。
小太り体型。おじさんだ。
おじさんが、パーカーを着ているのだ。
「いひひ・・・」笑いながら、
パーカーおじさんは、倒れているケーキ屋の店主のジーンズを脱がす、黒いボクサーパンツを脱がす。毛深い下半身が露出。
「いひ、いひひ・・・」笑いながら、
ペティナイフを取り出し、ケーキ屋店主の萎びた黒いチンポコを切断し、
ポケットに入れた。
「いひ、いひひ、いひ・・・」
イルミネーションがまばゆく光る商店街の通路を、パーカーおじさんは歩いていく。
(4話へ続く・・・)
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