オクリモノ


 音もなく、何の主張もなく

 行き場を失った ソレらは

 ゆっくり ゆっくり 天から沈んできた


 あまりに無惨な姿で

 見るに耐え難い ガラクタ を

 わたしは 一個ずつ 拾い集めた

 

 大小様々な 十三個の オクリモノ

 真っ白の箱に 梱包し そっと蓋をした

 

 これから

 気の遠くなる時間をかけて

 埋めるだけ、なのに

 

 矛盾に満ちた行動?

 

 ――いいえ、これはきっと……


『いつか、巡り会うための道標』

 

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