第5話
とは言ったものの私なんで連れてこられたんだろう。聞いたら答えてくれるかな。うーんわからないから聞いてみよう。うん。
「どうしてここに連れてきたんですか」
「僕たちを手伝って欲しい」
その言葉とともに悪魔のようなツノと尻尾とおまけに翼まで生えている2人。
「魔法使いに呪いをかけられた解く方法は一つだけ愛を知ること」
理解が追いついてない落ち着け私。まるで映画や小説のようだ。
「愛を知ることってどう言う」
「言葉の意味そのまんま俺たちと恋をしようかあずさ」
やだなぁ
「私じゃなくてこの国の人達とすればいいんじゃないんですか」
「この国の人達は僕たちのことなんて見てはいないよ。名前も一度も当てられたことはないんだ王子に価値があると思ってる人達なの」
「俺らがこの姿になったと知ったら離れて行ったさ」
「ごめん」
言わなくていいことを私は口にしてしまったんだな
「いい〔よ、ぞ〕」
2人の笑顔と揃った声に安心してしまう。
私の記憶はそこで途切れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます