月明かりの様に、優しい言葉を
- ★★★ Excellent!!!
この作品は、短歌とエッセイで構成された作品である。
縁あって、作者の作品を読みはじめたが、作者が「中学生である」事を忘れてしまう。そのくらい、短歌の言の葉は、社会人の自分にも、心地よくスッと馴染む物がある。
だが、続くエッセイは、短歌とは異なり、等身大の彼女が顔を出す。
学校やテスト、なんて言葉が並ぶと「あ、そうだった」と思うのだ。
短い言葉の中に込められた思いは、彼女より年上の人間であれば、誰もが知っている感情かも知れない。
しかし、それを「そうだね」と思うか「そうだった」と思い出し、気付かされるか。
どちらの感情であったとしても、この短歌は、優しい月明かりのように、読み手に語りかけてくれる。
こちらの作品を読んで、あなたもこの月明かりに包まれてみませんか?