私も不良少年たちの小説を書いているので興味深くこの作品を読み進めた。
暴力も器物破損も差別も私は容認しない。それを申し上げた上であえていうが、この作品は極上の娯楽である。
おそらく事実にもとづいた脚色なども含んで書いておられるのだと推察するが、国士舘高校の不良たち(士官生)との電車内そして駅のホームでの死闘は現実に目にすれば血で血を洗う現場なのであろうが、その描写はなぜか底抜けに明るい。私など作者の方に申し訳ないと思いながらところどころで吹き出してしまった。
同時に、根強い差別についても私たちに振り返るきっかけをつくってくださっている。
これからも楽しみな作品である。発表してくださった作者の方に敬意を表するとともに、感謝申し上げる。