神の使徒の異世界放浪(文明改革)記

@rontaian

第1章 プロローグ編

1話 転生?

 

 (うん?ここはどこだ・・? 真っ白で何も無い・・・それに身体がない?)


 (気が付いたか?)

 (え? あなたは?・・・)

 (そちたちの世界で言うと『神』かな?)

 (『神様』?)

 (そうじゃ、『創造神』じゃ、すごかろ?)

 (はあ、確かに威厳があり神々しいですね)

 (じゃろ? )

 (軽いな‥‥)

 (ま、良いわ、そなたがなぜここにいるか分かるか?)

 (たしか・・仔猫が道路に飛び出して・・・)


 (そうだ。あの時、買物に行く途中、道路に飛び出した仔猫に車がぶつかりそうだったのを見て、無意識に飛び出し、仔猫を抱き上げたところを車に跳ね飛ばされた。見ていた人たちが「救急車を‼」「警察‼」と叫んでいるのが聞こえたな。滅茶苦茶痛かったな。)

 薄れゆく意識の中で腕に抱いた仔猫に

「・・・大・丈・夫・だっ・た・か?」

と聞いたら仔猫が

「ミャァ~」と泣いて俺の頬を舐めてくれた。

(良‥かっ…た。‥‥‥)

そして‥‥‥意識が亡くなって行った。


 (そうじゃ、その仔猫を庇って、そなたは車にはねられて死亡したのじゃ、今は、魂だけの状態じゃ)

(仔猫は大丈夫でしたか?)

(ピンピンしとったよ)

(そうでしたか‥‥‥良かった)

(そなたは優しいのう。そこでじゃ、わしが創り上げた世界、そなたたちが言うところの異世界に行ってくれぬか?)

 (え?)

 (わしの創り上げた世界は、そなたたちが言うラノベ? 魔法あり、剣あり、魔物ありのファンタジーな世界じゃ)

 (でも、なんで俺なんですか?)

 (自分が死ぬかもわからないのに、仔猫を助けた優しさや知識、武道じゃ)

 (あれは、無意識でしたから)

 (そういうときこそ人の優しさが表れるものじゃ)


 (俺は、そこで何をすれば?)

 (この世界は、完全に魔法に依存しており、文化の発展など考えておらぬ。このままだと衰退していく一方じゃ、そこでそなたの知識を使って文明を引き上げてもらいたいのじゃ)

 (俺の知識は、魔法のない世界の科学知識ですよ?)

 (そこで魔法とその科学を融合して引き上げてほしいのじゃ。もちろん、それに必要な魔法もスキルも与えよう。レベルもステータスもあるぞ。どうじゃ?)


 (俺は、天涯孤独であり、他にしたい事も無いな…)


 (ですが、その文明で、人同士が相争うために使用することが起こりうると思いますが‥‥)

 (それは、それで仕方がないのかもしれぬ。お互いに滅ぼしあうほど愚かとは思いたくないがの)

 (分かりました。俺の言う魔法、スキル全てもらえますか?)

 (う〜ん わしが頼んだことじゃ。良いだろう。何が要る?)

 (じゃあ・・・全ての魔法とスキル、それと創造魔法が使えるようにと、全くわからない世界だからナビゲーター、案内係かな?)

 (全てかぁ・・ええい‼、いいじゃろ。ナビ?については、おぬしが望むときにしよう。ほかにはあるか?)

(たしか、死亡した場合は、『転生』で、前世界の肉体ごとの場合は『転移』になるのでは?)

 (通常はそうなるのじゃが、おぬしの場合は転生になるのじゃが、特別じゃ、わしが肉体を生成し、魂をその肉体に移す。最高の肉体じゃぞ)

 (前世界の生体が基準で?)

 (なんじゃ、変えたいのか?)

 (身長とかがコンプレックスだったから)

 (この際じゃ、何でも望むものを言うがいい)

 (前世界で使っていた日本刀『鬼丸国綱』を)

 (それから、年齢15歳、身長180㎝、体重75キロ、細マッチョ、髪は白髪、目は金色、皮膚の色は白めにイケメンでお願いします。それと言語理解のスキルを)

 (注文の多いい奴じゃ、分かったわい。もうないのか?)

 (俺の前に転移や転生した者はいますか?)

 (おぬしが初めてじゃ)

 (まず、新しい身体になれるため、4,5年、体を鍛える事と、魔法の訓練をしたいので、どこか強い魔物がいる森に)

 (わかったわ。頼むぞ。『転移!』)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る