流転に次ぐ流転、その果てに待ち受けるものは

※1−14までを踏まえた内容となります。

 不思議な兎に誘われ、数多ある世界を知り、なんらかの答えを求めて旅に出る。

 ……と、厳密には違うと思いますがそれを承知で、あえて冒頭のように表現して読むべき方々に届けたい、センスさえ合えば刺さる要素満載の、多重世界を股にかけた流転譚です。

 目まぐるしく移ろう状況と息をもつかせぬ展開の連続で、きっと退屈せずに読み進められる事と思います。

 主人公の二人はそれぞれが普遍的で馴染みやすいアイデンティティを宿しており、この点でも引っかかりのない読書体験となり得るのではないでしょうか。

 今後とも応援しております。

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