31音程度の終わりを

　　「天使は意　志を持ちません」

　　「実は電　気で動かすの」

　　「「君と同じで」」

　　気の所為じゃなかったあの山は今も

　　じっとこちらを「知らんふりしろ」

　　何時でも名前を呼んでくれるので

　　それだけ見ればいいやつではある　

　　街中のテレビ全てが唐突に

　　カウントダウンを開始した夕

　　祭り囃子は聞こえてるけど祭り

　　何処にもない逃げた方がいい？

　　【太陽へ微笑み返す向日葵】に

　　比喩は使われておりません

　　指定された白い部屋に横たわる

　　彼の身体にあるキリトリセン

　　昨年の大掃除が見落とした

　（見逃したのか）

　　呪符　夥し

　　日本海沿いの寂れた水族館

　　デキシタイ游ぐ大水槽

　　永遠に電気のつかない進学科2年D組に

　　咲く花畑

　　『こっくり様じゃないならさこれは何』

　　の発言で途切れているshort

　　「あの部屋の鏡はきっと今もまだ

　　　あの子の首を写しているよ」

　　「言ったな」と言ってきたから古本を

　　　売る感覚で頷いてやる

　　「世界が終わる夢を見る」という欄

　　がある性格テストに◯付け

　　人間の心は盲腸辺りにあると

　　解き明かしたる研究者

　　全天の雲全て消え昼日中

　　全ての電話不通となりぬ

　　マクドナルドぐらいは開いてて欲しかった

　　の言葉は衝撃波に消されて

　　星空を昔は銀河と呼べたと言う

　　恒星減少現象止まず

　　蚊取り線香を焚いてさえいれば

　　防げたかもしれない滅亡

　　おやすみののちおはようの来ることを

　　疑わず生きた日があったこと