精密機械のような完成度のホラー作品

地獄へ行く事を願う一匹の猫パルメザンのお話ですが、序盤から驚きと共に作者様の技量により、物語の世界に引きずり込まれます。

とにかくこの作品、読み手に恐怖と不安を味合わせる、と言う点において言葉も無くなるくらいの完成度なんですよ。

タイミングや引きや演出。
セリフに至るまで全く隙がない。
どんな書き方をしたら、ここまで精密機械のような作りで書けるのか理解できません(汗)

作者様はとんでもなく頭が良く、尚且つ小説を知り尽くしてる人なんだろうな……とは思ってますが……
私は作者様を本当に尊敬してますが、中でもこの作品は凄みさえ感じます。

面白さを計算しつくして、それを余す所なく読み手に感じさせる。
当たり前ですがその凄さを改めて感じさせます。

当然、この作者様の作品は私も数作拝読しただけですが、いずれも愕然とするような衝撃を頂いたので、後悔はしないはずです!

特にこの作品は第一話から間違いなく鷲掴みにされます。
この作品を面白いと思わない人がいたら、その理由を小一時間問い詰めたいくらい(笑)
あまりに理解できなくて。

完全の高い、本物の恐怖作品を感じたいならばこの作品こそオススメです!!

そして、それと共に「自分は物凄い傑作を読んでいるのでは……」とも感じさせてくれるはずです。
私はハッキリ感じました。

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