第115話

「行こう」




手を引いて少し急かした那由多が笑う。


那由多もワクワクしてるのがわかった。




「うん!」




私も全開の笑顔で応えて、後に続く。




「零ちゃん、どこから行く?」


「当てくじは?」


「あっ、あそこにあるよ」


「やろーやろー!」




二人でしゃがんで当てくじを引いた。


私は末等、那由多は3等。




「あ、すごい!3等やったね!」


「零ちゃんは、残念だったね」


「いいんだもん、可愛いから」




私は末等の景品箱の中から選んだストラップを見せながら、口を尖らせた。


那由多は3等の景品を選ぶのを中断して、ストラップを見る。




「ホントだ、色が綺麗だね」


「でしょ」


「うん」


「那由多にあげる」


「え?」


「好きでしょ、これ」


「うん。ありがとう」


「どういたしまして」




私が選んだ景品は、


那由多の好きな、緑色の星形のストラップだった。

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