第82話

手紙にその事を書いたら、那由多もすっごく喜んでくれた。




嬉しいのって、かけ算みたいに増える。




習いたてのかけ算は難しいけど、そう思うとおもしろい。


もうすぐ3の段まで完璧だ。






でも、


最近になってママの具合が悪くなってきた。




いつも気持ち悪いって言っていて、ご飯もあんまり食べれないみたい。




パパと私はすごく心配したけど、ママはそれでもいつも笑ってた。




「この子のために食うぞー!」




って食べては、トイレで吐く。




その繰り返しだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る