第65話
クリスマスパーティーはすっごくすっごく楽しくて、
あっという間に終わっちゃった。
そして、パパとママはまたホテルに行くために玄関で靴を履いていた。
「じゃあ、零。明日の朝迎えに来たら、すぐにお家に帰るから」
「うん」
「今日も良い子にな」
「うん」
あと一回寝たら、またお別れ。
勿体なくて、寝たくなかった。
那由多も同じように思ってるのか、二人していつまでも眠らずにいた。
でも、
いつまでも起きていられるわけもなく、
朝はすぐにやってきた。
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