第25話

「そうだ!」




パパの声に顔をあげる。


ウキウキしてるみたいなパパの顔が見えた。




「いいこと思い付いたぞ、零」


「なぁに?」


「ふふふ」




パパは笑うばかりで、なかなか教えてくれない。




「おしえてよー」




ほっぺたを膨らませて、答えを促す。




「今日、遊園地に行こう」


「ゆうえんち!?」


「行きたいだろ?」


「うん!」




単純な私はそれだけで元気になってきた。

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