第11話

私の頭を撫でたのは、ママ。




でなく、


那由多だった。




「たいじょうぶだよ」




顔を上げたら、那由多も泣きそうな顔をしてた。




「すぐ、かけるよ」




私は鼻をすすった。




「いっしょに、れんしゅうしよ、れいちゃん」




私は目をごしごしこすって頷いた。




ママはすぐに何の事か分かったみたいで、クスリと笑ったみたい。

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