転生貴族は魔法が使いたいっ!
うさみみ宇佐美
プロローグ
アメリカ、とある州にて
1人の白衣を着た少年が、路上で倒れていた
彼は今、走馬灯をみている
走馬灯見ている最中だが、途中からやってることは一貫していたな、と我ながら思った
どうしても、魔法が使ってみたかった
なので、魔法を使うために色々と頑張った
幼いとき、本で見た美しい魔法
段々と現実世界というものを知っていくにあたって、魔法は現実世界には存在しない、と分かってしまった
その時は、とてもショックだったものだ
でも、その時と同時に科学というモノを知ることができた
そこからは、勉強漬けの日々だった
科学を発展させれば、いずれ人類は魔法を使役できるのかもしれない
そう信じ続けた
引きこもってずーっと勉強した結果、体はどんどん弱くなった
運動してないからね
多分、魔法が使えても体が弱いから、メジャーな魔法は使えなかっただろうな……
でも、13歳でアメリカの有名大学に合格するということを成し遂げることができた
そのことは、日本だけではなくアメリカでも報道されたなぁ……
インタビューとか結構受けた
もちろん、魔法が使いたいからなんて言えるわけなくって、人のためになるような研究をする、って言った気がする
ちなみに、おれは通訳さんはつけないタイプ
そこからの2年間、14歳の今、トラックに撥ねられるまで、本当に楽しかった
研究漬けの日々ではあったんだけど
時々、チームのみんなで遊びに行ったり
美味しいものを食べたり
そして、可愛らしい女の子から告白されたり
まぁ、色々あったけど、日本での勉強漬けの日々より楽しかったなぁ……
まぁ、最後に撥ねられてといっても、おれに告白してくれた女の子を守って、おれが代わりに撥ねられた形になったから、よかった
身体中、特にメガネの破片がぶっ刺さった左目がすっごく痛い
痛すぎて叫びたい、でも、叫ぶ余裕がない
おれは、もう、死ぬのか……
14年、たったの14年だけど、楽しかったなぁ……
少年は、すぐそばで悲痛な声を出す少女がいるそばで、ゆっくりと息を引き取った
その瞬間!!
紫の光が少年を覆い、目を開けた瞬間、その場に少年はいなくなっていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます