フォーミュラ・アーラV資料設定
【ジェイ・カプレーティ】
30代後半女性。
かつてコード・ロメオとペアを組み、FAオペレーターとして活躍していた。
自身が紛争孤児の出自ということもあり、現在は紛争孤児支援団体の代表を務めている。
【コード・ロメオ】
20代後半男性。
高いFA適性を持ち、優れた戦績を残してきたFAパイロットであったが『メズドラム・エルムドール暗殺作戦』に失敗し、以後昏睡状態に陥る。生まれ故郷への帰途に心停止するも秘密裏に肉体を冷凍保存され、およそ九年後に蘇生された。
【バスタルド】
20代前半男性。
レードルンド一族の血を引くも、その出自と血縁の薄さ、何よりも粗暴さによって忌み嫌われ疎まれた青年。同世代の男児がことごとく夭折・戦死していた都合からアーラネイトオペレーションの候補となった。
【AA】
40代男性。
スターストレングス社アジアエリアジェネラルマネージャーを務めていたが
企業間紛争の際に社から離反し『メズドラム・エルムドール暗殺作戦』を企図。
以後は水面下でナジャフ・メサからの支援を受けながらレードルンド一族との折衝にあたっていた。
前当主であるロラン・レードルンドの謀殺を機に、一族に貸与されていた二機の新型FAのうちの一機をシステムごと奪取し失踪する。
【マリス】
モデルベースは10代の女性。
正式名称は<多角的応用言語による中枢神経を再現した知能体系>であり自我と価値観の自己醸成を可能にしたAIの発展系。
『循環型持続的社会』実現の土台として直接的戦闘力よりもFAの管理運用に比重が置かれた設計になっている。
【リザ・レードルンド】
10代後半女性。
レードルンド家当主でロランの娘。
スターストレングス社に迎合し一族の気風と家訓を見失った父に失望、これを謀殺し自ら新当主の座につく。
父の蓄財をばら撒き、世界中の行き場のないFAパイロットたちに蜂起を促す。
【ナジャフ・メサ】
40代男性。
スターストレングス社のCOO。
新総裁ハワード・クロスローゼスとの派閥争いに敗れるも、レードルンドによる武装蜂起の混乱に乗じ、新総裁派と旧体制派の根絶やしに取り掛かる。
スターストレングス社中興の祖であるヴィクトル・メサの孫にあたる。
【アーラネイトオペレーション】
二足歩行人型兵器フォーミュラ・アーラ、通称FAの実現を可能にした超軽量・高強度の貴金属『アーラニウム』をパイロットの肉体に移植し、FAとパイロット間の神経伝達効率を最大化するだけでなく、搭乗の副作用である神経汚染を浄化させることを目的とした手術技術。
【アーラネイト仮想ADSR形式評価】
アーラネイトオペレーションによって賦活された神経活動の発火・減衰・消失までをアタック、ディケイ、サスティン、リリースの四点で図式化した検査方法。
【レードルンド家】
旧アルバニア地域を出自とする一族。
十七世紀より傭兵業としてその武名を裏世界に轟かせた。
代々直系男子のひとりを当主とし、血の繋がりと一族の掟を厳しく守る風習であったが、先の企業間紛争を機に弱体化した。
また、血筋を守るため積極的に近親婚を推奨した結果、優秀な人材を排出する一方で夭折するもの、精神に異常をきたすものも少なくなかった。
【ナショナルブロードキャストヴィジョン】
アメリカ資本のネットメディア。
ニュース番組からハードコアプロレスリングの中継まで手広くカバーする。
【アンナ・ヘミング】
30代女性。
ナショナルブロードキャストヴィジョン所属のリポーター。
ブロンドヘアがまぶしい容姿端麗でジャーナリスト根性の強い男まさりな女性。
【ハワード・クロスローゼス】
50代男性。
スターストレングス社の新総裁。
新事業として『循環型持続的社会の成立』を目標にかかげるも、具体的な思案や政策は未だ見つからず。
旧セントラル・レッド社派の要人とのパイプの太さから各派閥の落とし所として総裁のポストに推されるに至る。
【ヴァイオレイター】
スターストレングス社が提唱する『同社による一元管理の網から漏れた(ともすれば危険因子になりうる)FA』を指す名称。
【セントラル・レッド社】
かつて世界二位の規模にあり中国に本拠地をおいていた軍需産業会社。
企業間紛争の引責によりスターストレングス社に吸収合併された。
【FAディフェンダー】
スターストレングス社のフラグシップモデルFA。
同社の技術顧問であったメズドラム・エルムドールのパイロットAIを搭載している。
高い運動性と高火力の武装を有し近距離から中遠距離まで対応可能な名機。
【ラウンドコマンド】
複数のパイロットAIによる自律型FAを管理運航するためのシステムおよびこれに従事するスタッフを指す。
【クラウド・アイ】
自律型の無人航空機。
特筆すべき点として、位置や高度の異なるレベルの複数のクラウド・アイ間で情報共有を行う『立体的レーダー機能』が挙げられる。
【フラクタルアーマー】
複数層にわかれた構造を持つFA用外部装甲。
クラッシャブル・エリアを活用することにより砲弾直撃のダメージを分散する目論見がある。
【隻眼の獅子】
レードルンド家の家紋。
意匠は家訓に基づく。
【FAヴァネッサ】
スターストレングス社製の新型FA。暗紫色の蝶を意匠とする。
スターストレングス社からAAの暗躍により、横流しに近い形でロアン・レードルンドへと貸与され、やがてリザ・レードルンドの手中に移った。
大出力を誇る巨大機体ながら空中を浮遊する独自機構を有し、耐久性と機動力を両立する一方で、パイロットにはアーラネイトを前提とした極めて苛烈な神経負荷を要求される。
【イリーナ・ゴルベフ】
40代後半女性(享年)
ジェイ・カプレーティとコード・ロメオが所属していた民間軍事請負会社ブラート社の代表。
作品の一年前に死亡している。
【アルファライト社】
かつてジェイ・カプレーティとコード・ロメオが所属していた世界最大手のアメリカ系民間軍事会社。
【メズドラム・エルムドール】
元・スターストレングス社FA軍事顧問であり、セントラル・レッド社実験プラント襲撃事件の首謀者。
企業間紛争と呼ばれる報復合戦の直接原因を作った人物とされる。
忌むべき罪業者とされながらも、その卓越した操縦技術と高い精神性は同社の自律型FAのパイロットAIに採用されるほど。
【FAアンジェ】
スターストレングス社が開発した新型FA。純白の天使を意匠とする。
開発当初よりMALISによる無人運用が想定されており『コフィン』と呼ばれるパイロットスペースを排除し極限まで軽量化された機体は非常に高い機動力を有する。
設計思想は自律型FAの支援を第一義とし、単騎戦力は想定されていない。
【ロングテールブースター】
局地的運用が前提とされるFAが任務の都合で長距離移動を行う際に機体に後付けされる推進力発生装置。基本的には使い捨て。
【ゾンネ】
『黒い太陽』の異名を持つヴァイオレイター。
台形型のボディを持つ異形の超重量級FAドライツェーンを駆る。
主義や思想よりもFA同士での闘争に意義を見出す好戦的な気質で、高い戦闘力を有するもFAパイロットとしての評価は高くない。
【バードネーム】
本名ではないFAパイロットの通称名を指す俗語。
【トゥウェルヴ・ゲイズ】
FAドライツェーンの挙動に呼応して動く12機の主格連動型FA。
大型グレネード、マシンガン、小型ミサイルで武装し火力をもって相手を制圧する。
【アーノルド・カノン】
変形機構を有した巨大な樹状型のグレネードカノン。
本体であるFAドライツェーンよりも全長は長く、無秩序に吐き出される弾丸の爆風と火力は小型ミサイルのそれを凌駕する。
【ホロウ・ボディ】
FAアンジェに搭載されている新機能。
メインフレームの表面に施されたアーラニウム加工によって作動する、物理衝撃と熱エネルギーを緩衝するための不可視障壁。
【ペイル・レイ】
FAアンジェに搭載されているレーザー兵器。
パイロットの神経エネルギー(作中ではアンジェによる擬似的な神経エネルギー)を原動力とする光学兵器。
実用性よりも実験性の高い兵器で、発生させる熱量は乏しい。
【FA1】
十年前、コード・ロメオが自身で設計・発注したFA。
背部ブースター以外にも複数のエクストラブースターを内蔵しており、挙動の安定性と引き換えに他の追随を許さない俊敏性を有する。
作中では形状こそオリジナルを踏襲しているものの、スターストレングス社により大幅に性能は強化されている。
【トニトルス】
FA1に内蔵された電磁兵器。
射程距離は短く発生時間も限られているが、接触した相手FAのNMコネクションを遮断する機能を有し、敵装甲の厚薄に関わらず一撃で戦闘能力を奪うことが可能。
【回収艇】
陸海空を問わず、FAを回収・輸送するための大型ビークル全般を指す。
【企業間紛争】
セントラル・レッド社によるスターストレングス社襲撃から端を発したとされる企業間での報復合戦の俗称。
最終的にはスターストレングス社にセントラル・レッド社が吸収合併されるという結末を迎えた。
【オーバーライドシンドローム】
FAへの頻回搭乗によりパイロットの神経系が汚染される現象。
呼吸・消化・排泄などの機能障害に始まり、記憶と認知が失われ、やがて死に至る不可逆性の神経障害。
【エクスプローシヴ・ライフル】
FAヴァネッサの主戦力兵器。
着弾と共に爆発する特殊な弾丸を採用したアサルトライフル。
対FA用兵器としてだけではなく、破壊工作等にも有用。
【予測防空システム】
航空機攻撃を無力化するために開発された、クラウド・アイの情報をパイロットが共有するためのシステム。
【デュアルモニタリング】
FAパイロットの視覚支配領域をオペレーターと同時共有する技術。
【FAメテオリス】
かつてセントラル・レッド社のフラグシップモデルだったFA。
巨大な機体にそぐわぬ俊敏性を与えるエアフロート機構、接近戦をカバーするための腹部ブレイドアーム、超射程距離と特大火力を誇る背部主砲と同社の火力至上主義を体現したかのような設計思想であったが、スターストレングス社による自律型FA化に際してコストパフォーマンスが最適化されている。
【アトミック・バズ】
FAメテオリスの背部主砲。
スターストレングス社のマイナーチェンジによりオリジナルのものと比べ小型化され、運用面の都合から着脱式に改良された。
【サイコビリー】
ブラート社所属のFAパイロット。
現在の消息不明。
【コステリシティ】
アルブ山脈の麓、コステリ地区の廃墟。
十年前は反政府ゲリラの潜伏先であった。
【FA2】
コード・ロメオのFAパイロットとしての初陣である『コステリ地区哨戒作戦』における僚機名。
搭乗したパイロットはコード・ホテル。(同作戦中に反政府ゲリラ『スピリットフィード』の手によって殉職。)
【イド・アクティヴェイト】
MALISの初期設定時に行う処理。
自我と価値観の醸成における大筋の指向性、禁忌事項を決定、緊急時に権利権限を制限するための条件付けなどを行う。
【逆行補正】
FAとパイロットを接続するヘッドギアを介し、FA側からパイロットに働きかけ生理機能が破綻しないように補正する機能のこと。
【NMC(NMコネクションとも)】
ニューロ・マシン・コネクションの略で、FAとパイロットの神経伝達の相似率を表す。
例えばNMC40%の場合、パイロットの神経が100発火したとしても、FAに出力されるのは40である。
【リバティ・タワー】
スターストレングス社本社敷地内にある一三階建てのビル。
実用性よりも象徴性を目的としており、総裁をはじめとした役員職の豪華絢爛な居室がある。
【ブルー・マイス】
軽量型FA『ファジールーシー』を駆るFAパイロット。
深刻なオーバーライドシンドロームを多量の投薬で抑え込みながら現役続投しているロートル。
技術も素養もそこそこだが、決して諦めないそのスタンスに隠れたファンは多い。
【ハリット】
後方支援型FA『スラッグ』を駆るFAパイロット。
キャタピラを履き、積載量を最大まで拡張した巨大機も圧倒的物量の前にはなす術もなく破れた。
【カイマンティアー】
接近戦特化型FA『トラップハウス』を駆るFAパイロット。
スターストレングス社側からの降伏勧告に従い、ブルー・マイスら南米エリアのヴァイオレイターを裏切り、同社陣営に寝返った。
【パイロット・メンテナンス】
高い神経負荷が発生するFAパイロットの心身状態を回復させる取り組みのこと、およびその術式。
【FAストラテジー】
FAを効率的に運用するための戦略と体系。
歴史の浅い学問でまだまだ発展の余地がある。
【
FAアンジェに実装された特殊機構。
アンジェに発現されたアーラネイトを共鳴作用を用いて一定距離内のFAに共有するというもの。
【アサルトブースター】
FAヴァネッサ固有の、強襲のために巨大化された背部ブースター。
蝶の翅をイメージしたデザイン。
【リジェクター・フィールド】
緊急時の安全確保のため、FAの主な活動エネルギーである神経伝達を阻害する空間を発生させる装置。
当然のことながら、空間内にいる人間には一時的な(あるいは長期的な)神経障害が発生する。
【
FAヴァネッサ固有のアサルトブースターを用い、FAとパイロット間で循環するエネルギーを一方向に圧縮して放射するレーザー兵器。
【ジャック・ギブソン大統領補佐官】
大統領機墜落後の顛末の陣頭指揮を執る有能な野心家。
ハーバード大学在学中の昔からスターストレングス社からの支援を受けている。
【アンディ・ブランドFBI長官】
ニュースで見る限りは、健康とは言い難い顔色と体型をしている。
【自動修復管理プログラム】
MALIS最終バージョンに実装された機能。
FAが自らの判断で補給と修復を行い、良好かつ最適な状態を維持するための仕組みのこと。
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