第8話
仕事場は、うちの1階。
細くまっすぐ伸びた階段をとんとんと降りていく。
階段を降りたところで、壁についたスイッチを指で弾いた。
天井から下げられたペンダントライトがぱっと灯って、目の前が明るくなった。
電球に照らされて目に映るのは、開店前の喫茶店だ。
「さて」
私は袖を大きく腕捲りして、今日もいそいそと開店準備に取りかかった。
まずは掃除から。
固く絞った布巾で丁寧に拭いていく。
お店が綺麗になっていくのは楽しいから
全然苦じゃなかった。
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