第26話
「――なんで母上が
死ななければいけない?
それに、本当に
父上が差し向けた
山賊かどうか
分からんのに。
福助、母上を助けろ!
今ならまだ
間に合うかもしれん」
成光は
藁にも縋るような気持ちで、
福助の右腕を
両手で強く掴み
引っ張るが、
福助は唇を噛み締め
動こうとはしない
「――いい加減にしろっ!
甘ったれるな!
お前は怖くて
俺と逃げただろ?
ならば、
そんな自分を恥ながら
これからもしぶとく
生き続けろ!」
福助は成光に
掴まれていた腕を
振り払うと、
成光の肩を強く掴み、
その体を激しく揺する
成光はただ泣きながら、
首を横に振っていた
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