第20話
小羽は成光の顔を見ると、
首を横に振った
「――此処を出ても
直ぐに
追いつかれるかもしれない。
私が外に出て囮になり
敵の足を止めます」
小羽は福助の脇差しの刀を
引き抜いた
「貴女は何を考えて
おられるのですか?」
福助がそう言うと
小羽は全てを語るように、
一度笑った
「私は成重様を
愛していなかった。
私の心の中には
幼き頃から
山城松道様が居ました。
私の命を差し出せば
そんな私を許し、
この子の事だって、
成重様も
きっと分かってくれるかも
しれません――」
小羽はそう言うと
部屋の外へと出ようとする
小羽を追いかけようとする
成光の腕を、
福助が強く掴み
引き止める
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます