第5話
「お前はワシに
物を言うのか?
それほどその子供が
大事ならば、
己で戦って
守ればよかろう?
腰に付けているのは
刀ではないのか?」
成光は木に突き刺していた刀を引き抜くと、
その男にそれを向けた
男は口をくっと結ぶと
意を決したように、
自分の腰に付けた刀を
鞘から引き抜き
成光に向けた
始まりの合図も無く
男は成光に
斬り掛かかるが、
成光はそれを
自分の刀で全て受けた
成光は男を嘲笑うように
攻める事無く
守りに徹していた
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