「セイ」がわからなくて、仕事に生きる道を選んだアラサー看護師と、
「セイ」がわからなくて、自ら命を絶った女子高生。
その出会いは偶然であり、必然だった。
軽やかな筆致で「奇妙な同居人」同士の生活がスタートする。
「何かおかしい」そう思いながらも、不自然にお互いを受け入れる2人。
だけど、その危ういバランスは、女子高生の悪戯心によって乱される。
自分の命をどう扱うか。子どもの命をどう扱うか。
子どもたちの命を救うことにアイデンティティを持つ同居人に突き付けた、生々しい現実。
それはほんの悪戯心のつもりだったけど――2人の均衡が崩れるのに十分だった。
そこから、それぞれの中に少しずつ、静かに「セイ」が芽生えていく。
だけど、現実世界は動いていく。
セイが芽生えたことで、2人の運命は動き出し、やがて決定的な時を迎える。
でも。
それでも。
「物語」は続いていく。
優しい筆致で丁寧に進んでいく、たった8話の中に凝縮されたセイとアイの物語。
作者によるサイドストーリー2話を含めて、痛くて甘いお話をぜひご賞味あれ☆