(※第三章までをweb版で、それ以降を書籍版で読破しています)
この世界の存在とは違う理をもつ『アヤカシ』たちが世間に認知された日本。彼らと契約をかわし、人知れず脅威と戦う裏世界の国家公務員──それが『還送師』たちである。
脅威というのは、生き物の命のコアである『實珠(みたま)』を喰らう『浮き人』たち。一般の武器では太刀打ちできないその脅威を前に、『還送師』たちは相棒と一緒に果敢に立ち向かう。時に殉職者も出すその職場は、まさに過酷なプロフェッショナル集団と言えよう。
その修羅の門を叩く若者がひとり──叩くって言うか、なんか誘拐されているのである。あれっ?入局する日にあれよあれよと誘拐されて行った彼が?えっ??どうなってる???しかも誘拐犯ともども『浮き人』に襲われた!あっアレですね、ここですんごい力を見せてくれるやつですね!?
「スーツを汚したくないですし……うん、逃げましょう」
こっ、この子、大丈夫かーーーーっっ!?!?!?
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お仕事+アカヤシ、そして切なくあたたい人間ドラマがぎゅっと詰まった物語です。主人公は何度も読者を雛壇から「ズコーッ」と叩き落としてくれる、おとぼけ世間知らずな18歳、余部基惟(よのべもとい)。
これがもう、「ちょっと天然不思議ちゃんなイケメン」とかいうレベルじゃない。赤ちゃんです。12年を組織の完全監視下で過ごした彼のバイブルは新社会人向けの指南書だけ。人とのコミュニケーションはもちろん、日常生活すら壊滅的です。それでもただひとつ──「人の役に立ち、愛される存在になりたい」という純な願いだけを持って、彼は新しい世界の風に触れていくのです。もーーー健気っ!!全力で応援したくなること請け合いです。
彼を支えてくれるのは凄腕の先輩(相棒の妖狐を溺愛)をはじめとした、頼りになる還送師たち。アヤカシと自然と連れ添い生活を送る彼らに囲まれ、基惟もいつか自分の相棒と出会える日を夢見ます。とはいえなんやかんやあって強力な「水神」の魂をもらった基惟は、普通のアヤカシたちに恐れられるばかり。世間の風はなかなか冷たい。
世に出てもやはり孤独を拭いきれない青年。そんな彼がやがて出会うのは、同じさみしさを持ったひとつの「影」で……。
特殊な用語も多いのに、さすがの筆力でぐいぐい読ませてくれます。人外バディものが好きな方、不幸続きのキャラがようやく幸せになっていく過程を噛み締めるのが好きな方──そして「なんか最近、いろいろ疲れたな」と俯くばかりで、しばらく星空を見ていないあなたには特に。誰かが誰かを想う、その強さと美しさが沁みる……そんな優しいお話だと感じました。
第二部は書籍ベースでの進行予定、そしてweb版にはない補足やプラス要素も満載ということで私もクライマックスは書籍で楽しませていただきましたが、どうぞ読み始めはお気軽にwebからでも。気づいたらこれは本で…本で読まな…と文庫売り場に立っていること間違いなしです(笑)
素敵な物語でした。またみんなに会いたい!ぜひ続き、お待ちしております!!
ずっしり重い感じで始まる物語です。
とにかくもう、なんかすんごいお話が始まるぞと、どうやら私好みの話が始まるようだぞと、まぁそもそも私は作家読みするタイプでして、大好きな作家様の新連載ですから、それはそれは尻尾ブンブンで飛びついたわけですが。
もう思った以上にユートピア。
いや、わかる。
1話がもう切ない。そんなお別れから始まっちゃうの?!って悲しくなっちゃう人もいるかもしれない。
ただごめんね。
私、この手の重いやつ、大チュキでーーーーーーーーーす!
背負ってる!背負わされてる!なんかもう絶対これ、後々まで引きずるやつじゃん。はいもうありがとうございます。ご馳走様でした!おかわりいただいて良いですかね?!
もうここまで何の話か分からないと思うんですけど、まぁ聞いてください。
キャッチにあります、『現人神の十八歳男子』がですね、十二年もワンルーム軟禁生活を強いられていたわけです。まぁなんやかんやのやんごとない事情があって。
良いですか。
十八歳が十二年もワンルームで軟禁されてるんです。
六歳から軟禁生活です。ある程度外の世界を知って、自ら引き籠ったとかじゃないのです。何も知らない子どもがある日突然なんやかんやあってワンルーム軟禁生活突入なのです。
じゃあ、それが「ハイ終わりです」なんつって、「十八歳なので働いてください」的なアレで、お外に出されてですよ。出来るかっつぅ話でして。
そんな経緯の『現人神(十八歳)』の余部基惟(モト君)がですね、まぁーバブ。とってもエケチェン。狭い世界しか知らなくて、自分の感情についてもいまひとつわからなくて、他人のことはもっとわからなくて。
ハイ、好っき。
我、そういう浮世離れしたエケチェン大好っき。
そしてモト君を取り巻く周囲の人達のキャラがまぁーーーーーーーーー濃い。
次から次へと私のボディを狙ってくるのです。癖(ヘキ)が。癖がこれでもか、これでもか、と右フックをめり込ませてくる。
ちょっと軽い感じの先輩は実はハイパー有能な術士でね!相棒のおキツネちゃんを溺愛しててね!ほんともう有事の際にはめっちゃカッコいいんですけどデスクワークが駄目でね!PC全然駄目でね!ハイ、好っき!
もうね、この調子で好き好き言ってたらこっちの身が持たねぇぞって思うんですけども、もう出て来る子出て来る子、こちらの癖にもれなく刺さってくる。
あらすじのところにもあるんですけど、登場人物めっちゃ多いんですよ。多いんですけど、もれなく何かが刺さってくる。もう私、当たりを回避しまくった奇跡の黒ひげ危機一髪みたいなことになってるんですけど、あともう2、3キャラ出てきたら飛んでくんじゃないかな。
とにもかくにもこちらのお話、ちょうど第一部が終わったところでして。
ええ、作者様はね、おっしゃいました。
二部も頑張ります、と。
言質とったり。
言ったな?と。
もうね、ここまで来たら黒ひげにでもなんでもなってやりましょうぞ。かかってきなさい。楽しみにしています。
全体的に何のことかわからないレビューとなりましたが、こちらを作者様へのファンレターとさせていただきます。おおさめください。