第11話 光キラキラ

冬の空には、沢山の星がキラキラと瞬いていた。

それは宇宙と言う自然が作り出した天然のイルミネーションだ。


りるる と 双子の妖精たちはその大きく広がる光景に目を奪われ、心揺さぶるその光景に瞳と顔をキラキラと輝かせなが、その星空の中を飛翔していた。


そして、りるる 達の足元には、錬金術師達に依って産み出された、エレキテルを使って輝き瞬く人が作ったイルミネーションが、やはり宝石の様に夜の街を彩り瞬いていた。


りるる達は星の煌めきと街を彩り輝くイルミネーション、その両方煌めき輝く宝石箱の中を飛翔していた。


その光景に思わず りるる と 妖精 達は


「わぁ!、綺麗!!」


歓喜の声を上げていた。


ややあって、りるる はその宝石箱の中心辺りまで来ると、宙空に止まって


「よし!、この辺りで良いかな?」


と、誰にともなく言うと


まずは ゆう が


「クリスマスプレゼントですね」


それに続いて今度は まい が


「みんなに届くと良いですね」


と りるる に答え


その双子の妖精達に りるる は笑顔で


「うん、大丈夫、きっとみんなに届くよ、私からのクリスマスプレゼント」


と言って答えた


そして りるる はその上空を仰ぎ見ると

両腕をその空いっぱいに伸ばして


「…………」


ブツブツと古代文字による呪文を呟く様に称え始め


「さぁ、みんなに届け魔法の星の子供たち!!」


と、呪文完了の声を上げると、りるる達が見上げる夜空には白く輝く大きな円形の魔方陣が浮かび広がって行った。


すると、その空いっぱいには、赤色や金色に銀色など様々な色の ハートや 星、音符 や王冠 や 宝箱 の形をした沢山の大きなバルーン風船が現れて空を賑やかにしていた。


「よし!」


とそれを見届ける悦に入る声を りるる 上げるとは りるる は更に続けて


「さぁ、風船達よ弾けて煌めく星となって街に降りそそぎ給え!」


と、群がり広がる風船達に向かって魔法の言葉を使って、そう命じると

風船達は一斉に ポン ポン ポン と次々と りるる の魔法の言葉通りに弾け。


その弾けた風船達はハートや音符や星と言ったそれぞれが元の形まま、キラキラと光る小さな小さな沢山の星の子供となって、まるでキラキラと光る雪の様にクリスマスの日の夜の街をキラキラと彩りながら、沢山、沢山、降り降りて行来ました。


それが りるる からのクリスマスプレゼントだったのです。








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