『一緒にバンドをしよう!』
幼い頃、たった一度だけ会った女の子とそんな約束をした。
とても大切で、忘れられない思い出——
高圧的なまでに勉強を強いる母親に、大好きだったピアノを取り上げられて以来、自分の気持ちに蓋をして過ごしてきた主人公・レン。
度重なるプレッシャーで、受験に失敗。
第二志望の高校に進学するが、母親との関係はますます悪化。
レンは、すっかり心を閉ざしてしまいます。
そんな彼の前に、あの時の女の子『アイ』が現れて、あの日の約束を叶えるため、軽音部にレンを勧誘するが……
これは、仲間、恋愛、家族愛、絆の大切さを教えてくれる、青春成長ストーリーです。
作者さまが紡ぐ青春物語は、読者の心にそっと灯をともしてくれる、そんな優しい輝きを持っています。
ただ甘いだけでもなく、ただ切ないだけでもなく、息づくように生きている感情がページの中で動き続けるんです。
読めば読むほど、気づけばキャラクター達を大切に思わずにはいられません。
✨キャラクターがとにかく愛おしい
主人公のレンは不器用なのに誠実で、一歩ずつ前に進もうとする強さがあります。
ヒロインのアイは明るい太陽のようで、でも繊細な心も持っていて、そのどちらも作品の魅力を支えている。
どちらも「誰かの日常に本当にいそう」と思えるほど自然で、痛いほどリアルで、思わず応援したくなるんです。
作者さまの筆致はキャラクターの心の揺れを丁寧にすくい上げていて、彼らが感じる喜びや戸惑いがそのまま読者の胸にも響いて。
だからこそ、どの場面も優しく胸に残るのだと思います。
✨気持ちを知っていく物語の美しさ
この作品が特に素晴らしいのは、「好き」という気持ちに気づいていく瞬間の瑞々しさです。
大事件が起きるわけでも、派手な展開があるわけでもないのに、ありふれた日々の中にちゃんとドラマがあって。
嬉しいのに胸が苦しくなる。寂しいのに理由がわからない。あの、言葉になる前の感情がこんなにも丁寧に描けるなんて……と感動させられてしまうんです。
読者はその気持ちの揺れを追体験し、キャラの変化が自分の変化みたいに感じられるんです。
✨作者さまの文章が醸す「優しさ」
この作品、本当に不思議なんです。
切ないシーンでも、嬉しいシーンでも、誰かが泣くシーンでも、ページの全てが優しくて温かいんです。
作者さまの文章には「人の気持ちに寄り添う」という空気が流れていて、その優しさが作品の魅力を何倍にもしています。
会話のテンポ、地の文の柔らかさ、キャラの心情の解像度の高さ。どれを取っても丁寧で、誠実で、愛に満ちていて。
読んでいると、自分まで誰かに優しくなれる気がする。そんな、稀有な作品です。
✨第二章完結。青春の一歩が刻まれた
具体的な内容には触れませんが、第二章の締めくくりは青春物語としてのひとつの節目が美しく描かれていて、読後の余韻がとにかく素晴らしいです。
胸が満たされるような、でも少し涙ぐんでしまうような、そんな幸福感と胸が清められていく感覚が同時に押し寄せる章でした。
🌟まとめ
この作品は、青春の美しさと痛み、優しさと強さを全部ひとまとめに抱きしめてくれる物語です。
恋を知る瞬間のときめき。誰かを想うことで揺れる心。音楽がつなぐ絆。そして、成長していく自分……。
そんな、「青春の全部」が詰まっています。
第二章まで読んだ今こそ、多くの方に触れてほしい作品です。
読んだあと、満たされた気分を抱いて、作者さまに向けて、素敵な物語を本当にありがとうございますって伝えたくなってしまう……そんな物語です。
第三章も、胸を高鳴らせながら追いかけます!
大好きなピアノ演奏を取り上げられ、抑圧された毎日を送るレンの前に現れた、初恋の女の子アイ。彼女との再会によって、レンの毎日は少し色づき始めます。
いきなりバンドメンバーに誘われて戸惑いつつも、アイのまっすぐな気持ちがレンの音楽が好きな気持ちを呼び起こして……
高校生ならではの淡い恋心や気持ちのすれ違いなど、繊細な感情が痛みや優しさと共に描かれています。
当時を懐かしく思うと共に、キャラクターたちがすぐ側で生きているような、それを見守っているような気持ちになって、レンくんとアイちゃんだけでなく、登場人物みんなをつい応援してしまいました。
青春の明るさだけではなく辛さもこの作品にはしっかりと存在するから、余計に愛おしく感じるのだと思います。
これからも全員が幸せになれるように、また夢を叶えられるように応援しています✨
過去にたった一度だけ会った女の子のことが深く心に残り、ずっと思い出として大切に残してきた主人公。
親との確執もあり、ブルーな気分で1日を過ごしてましたが、思い出の女の子と再会。
そして女の子の元気さとやや強引さに振り回されながら、軽音部に入る事に。部活動を通じて新たな出会い、親との関係性に変化が…?
女の子を巡る友人との関係性、嫉妬する心などなどリアルに感じます
恋愛要素もあれば部活動の青春、家族の愛などを感じさせられる大変爽やかな物語です。
とてもテンポよく進むので読みやすいと思います✨
青春物語や少女漫画が好きな方におすすめします✨
自分の推しキャラは友人のカイトくんですかね✨
第25話までのレビューとなります。
感情移入のポイントが随所に散りばめられていて読者を飽きさせない構成美が光る一作です。特にレンの心の機微が幼少期から中高生にかけて繊細に描かれているので、追体験として我が身のように感じることができると思います。
厳しい母親のもと教育を受けて来たレン。母親から受けて来た過去の凄惨な記憶――仲間の思いと勇気に支えられながら自らの言葉と意思を貫くシーンに感情が大きく揺さぶられます。
軽音学部を新規結成したアイ【Vo】、カイト【Dr】、レン【Kb】――レンは過去に寄り添うアイの優しさに惹かれるも、カイトとはどこか恋のライバル視で思春期の心の内面が丁寧に、そして赤裸々に描かれています。
新歓ライブ演奏終了直後、ステージから弾かれるように飛び出したアイ。直感的にある生徒を引き止めていく――その勢いのある展開から目が離せません。
緩急自在な恋の行方も、絡み合う内面の葛藤も、そのありあまるリアリティに思わず感情移入してしまいますね。
あくまで未完成にこだわった甘酸っぱさが映える、心の成長を描いた恋と絆の旋律を奏でる繊細なアオハル小説です。
年をとってから、高校生たちの日常を描くお話を読むのがとても好きです。
こんなことあったなとか、些細なことでも一生懸命考えたり、喜んだりする十代の可愛いひたむきな姿。
ここに集まる少年少女たちは、音楽を通じて出会い、悩みを打ち明け、ともに成長していきます。
一人ひとりのエピソードに、こんな小さな頃から一人で戦ってきたのかと思うと胸が苦しくなる場面も登場します。
そんな友達を助けたいと思う思いやりが、彼らを助けてくれる。
素直に生きられたら、進んでいた道が別の方向へ進むかもしれない。
楽しく素直に、そして必死に生きている、そんな彼らを応援していきたい。
そんな気持ちになる素敵な作品です。
オススメいたします。