破産のしらべ
透明な輪を描く水
さらさら流れていく 止められなくて
止め処なく 止まる処なく
悠久の夕方を焦りながら滑降していく
目潰しの効かない 潰しも効かない
すりガラスを通して曇りを見せる
終わりはある
あどけなさは 年を経て人間になった
終演はまもなくだった 誰もが終焉を望んでいた
何を 何に 何しても メダカ
手枷足枷を外されても
音はいつも刺激的な
砂漠に緑 足に水
揺れて泣く 亡くなる渡り鳥
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