異世界転生というものもひとつの箱庭、逃避場所としたら?
その逃避場所の、敵たる役割を引き受けた側の気持ちは?
そんな疑問の、ひとつの答えとなる物語かもしれません。
最後の、やや空回りすらしているような正邪それぞれの想いの吐露は圧巻です。
個人的に気になったのは、タカハシの性格。
努力すれど報われないというケースだと、比べる相手が極端に高いとか、目標を高く設定し過ぎるような、実は自分を内心、努力すれば何でも出来る天才だと思っているような傲慢な気質を内に秘めているようなことが多いのでしょうが、そんなこともない普通にイイ奴なんですよね。
それで追いつめられるとか、現世はどんだけ酷い環境にあったんだよ、とつい思ってしまいました。