第26話 夕ご飯、遅くなるのは嫌でしょ?
ラーナリー郊外円形ダンジョン5階 ーステラー
アッケーノ・・・よくもまぁ懲りもせずに現れるものよ。
しかし、エミルのやつ苦戦しておるの。
針にしこんだ自爆スキルで体の中から爆発させたが、
ああぁ、このまま長引くと・・・・夕飯の支度が遅くなる。
・・・よっし!
「エミル!右手を挙げぇ!」
エミル、何を目をパチパチしとる?
「いいから!早う!」
なんじゃ?なんで、そんなにオズオズしとるんじゃ?
ええい!
「
ーエミル・D・アサネー
「いいから!早う!」
え?え?何?ステラ?右?右手?
「どわわあぁ!」
白銀の龍が飛んで来たぞ。
これは・・・ステラのバックラーだ。
右手に星の龍の盾が装着された。
夜空をその身に収める
こ・れ・で・な・ぐ・れ?
いいけど・・・どうするか?さっきの針の攻撃で俺も
ああ、やっぱ、予備動作に反応するな。
ー問題ないー
「けど、ステラ。ちょっと面倒じゃない?かなり防御されるよ。」
ー我が右目をかざせー
あっ、手のひらの目の模様が赤く光ってる。
よ、よし、おわっ赤いレーザーみたいのが出る。まるで前世のアメコミで見たような感じ。
ー狙いを定めたら握りつぶせ!我が破邪の瞳は仇為す敵意を握り潰すー
手のひらに抵抗を感じる。固いけどこれなら。
何かが砕ける音がした。あれ?クモの目が黄色くない。もしかしてこれは・・・
ーそう、指定した相手スキルを無効化できる・・・それが我が破邪の瞳よー
クモの巣に動きが読まれない・・・ならばっ!
クモの腹をもう一度ブチ抜く!
そのためには、ヤツを浮かせる必要があるが、まず飛び込むっ!
「ああ、そうじゃ、これをあげよう。」
そう言うとじいちゃんは銀の皿をクモの体の下へ滑りこませるように投げた。
「水切りは得意じゃぞい!」
そう言う事じゃないよ、じいちゃん。あー大事な皿投げてどうすんだよ。
「エミル、ステラ、やっておしまいなさい!」
じいちゃんはニンマリ笑うとピンッと指を鳴らした。
クモの体の下の銀の皿から
ああそうか、ルシーナとマヤが魔法剣を試して争った時に、ルシーナが間違って自爆させかけた
クモの体が浮く。これなら腹が見える。
「
一撃。
残像が置いていかれ、クモの腹に拳を中心に円心円状の亀裂が入る。皮肉なことにまるでクモの巣だ。
ー
夜空の星座を龍が泳ぐ盾が震える。
「じいちゃぁん。ダメだよぉ!皿を投げちゃあ。」
崩れ去る白い石の中から、俺は急いで大切な皿を拾った。
皿の上には一枚の
ー魂封印コレクションー
獲得権利及び効果(使用者の魔力量により制限あり)
・羂索光冠 使用可能
獲物を絡め取るための光の網。その範囲内ならば相手の情報を逐一あなたに知らせてくれるでしょう。
・八圏士 使役可能
羂索光冠の圏内ならば、瞬間移動し入り込んだ敵を自動で攻撃してくれるクモの兵士を使役できます。
・雲の糸 発動可能(一日に一度)
もし、あなたが命に係わる傷を負ったとしても、天からの助けにより、万全な状態で回復します。
獲得宝具
・
八つの丸い
「フフフ、かかったな。
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