美味しいものは、君と食べるからもっと美味しい
- ★★★ Excellent!!!
美味しいものを食べる「よりみち」が繋ぐ、男子高校生たちの爽やかな青春BL作品です。
新学期、高校一年生の白石晴富は購買で同じ高校一年生の望月幸詩と出会います。購買のおすすめパンを一緒に食べることで仲良くなった二人。その後もたびたび学校の周囲にある美味しいものを二人で食べに行くことで、次第に仲を深めていきます。
そんな望月にある「トラウマ」が存在することを知った白石は、トラウマ克服のために「協力」することを申し出るのですが。
購買パンや肉まん、ドーナツ、たい焼きといった美味しいものが作中にはたくさん登場します。しかもそれは豪華な料理ではなく、食べ歩きしやすいものやジャンクフードに分類されるものなど。学生ならではと言うか、これだけでも青春を感じる人もいるのではないでしょうか。
そして、それを紹介してくれる白石君が、本当に食べることが好きなんだなということが分かって、可愛らしくてとても良いのです! 思わずこちらも笑顔になって、同じものを食べたくなってしまいます。
お相手の望月君は初登場時に体調不良だったこともあり、トラウマ持ちで内気な性格かと思いきや、軽音楽部所属でギターをかき鳴らして格好よく歌う姿を見せてくれたりと、ギャップもあってとても魅力的な少年です。
そんな二人が、美味しいものやトラウマ克服を通じて少しずつ距離を縮めていって、夢に悩み友情と恋の狭間に悩むなんて……正に「青春」じゃありませんか!
「二人」でのご飯が美味しいのはきっと、大切な人と一緒に食べているからなんですよね。
ずっと二人で美味しいものを食べてほしい。
見ているこちらが癒される、素敵な青春×BL小説です!