(彼氏)
クレーマー騒動からもう2か月。
11月ももう終わりに近づき、街もクリスマスを意識しだす。
凛ちゃんはバイトにも慣れ、接客についても上手になったと店長から褒められるようになった頃。
「氷馬さん、ゲームとかもやるんだね?
あんまし興味ないのかと思ってた」
『結構好きだよ?
昨日も夜中の2時までやってた』
「なーんだ、もっと早くゲームの話しとけばよかったよー」
あれから、凛ちゃんとは何度かシフトが合って休憩時間に、休憩室の机でよく話すようになった。
学年でいうと2コ下だけど、凛ちゃん曰く 雰囲気と話しやすさから、いつのまにか敬語で話すのを止めたようで。
「今度、
氷馬さん家で対戦とかしたいなー」
『それは彼氏に怒られるからダメだよ』
「氷馬さんはたぶん、……大丈夫だよ」
『何?大丈夫って
僕だって男性だから、そんなのわかんないよ?』
前にも言われたことがあるけど、僕が笑いながらそう言うからなのか、安心感しかないっていうことらしい。
「どうかなぁ。
氷馬さんはそんな人じゃないからなぁ」
『まぁ 信用あるのはいいことだけどさ……』
「えー、何もしてくれないんだぁ
それはそれで ショックだなぁ」
『だから、彼氏に怒られるって』
「彼氏かぁ……。
カレシ、ねぇ。
んー、
本当に付き合ってるのかな……私」
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