30話 4人の集まる場所

『波:話したいことがあるから、都合が合う日、よかったら部室で会えないかな?』

 南と別れてから、私は4人のグループチャットに一件のメッセージを送った。


 私がメッセージを送ってから暫く経った。スマホを見ると何件かメッセージが来ていることがわかった。私はそれらをタップして、内容を確認した。

『辻:今、ちょうど部室にいるんだけど』

『南:え、偶然だね、私も忘れ物取りに来て、今学校にいるよ』

『辻:まじか』

『米屋:俺は家だわー でも、学校から近いからすぐ行ける』

『南:わかったー 波はー?』

 この南の返信から、時間は数十分ほど過ぎていた。私は急いで返信した。

『波:すぐ行く!待ってろよ!』

 私は家を飛び出した。そして、駆け足で息を切らしながら部室に向かった。

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