28話 苦悩
「Cとは家の方面も近かったし、一緒に帰ることもしょっちゅうだった。だから、その日も私はCと一緒に帰ってた。そしたら、急にCが泣き出したの。突然のことすぎて、テンパりながらも理由を聞いたの。そうしたら…」
「…そうしたら?」
南は息を呑んで言った。
「Cはずっと前からAのことが好きだったんだって。私は全然気づかなかった。おそらく、AもBも知らなかったと思う。私はどうしたらいいかわからなかった。正直、付き合った理由は漠然としていたし、Aと別れようかと思った。だけど、そうしたらAはきっと傷つく。私はすごく悩んだ。でも、どうにかしなきゃいけないと思った」
「…それで、南はどんな結論を出したの?」
「結局、私から結論を出すことはなかった。それは私含めたこの4人の関係性が崩壊したあるきっかけがあったからなんだ」
「そう、なの?」
「うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます