第5話  不幸の中の幸運

電話を切ると忠さんと合流する。

忠「龍介これからどうする?帰るか?それとも山にでもいくか?」


龍介「凄く魅力的な提案ですが用事ができましたので手伝ってください。」


忠「いいだろう。俺も暇なんだ。で、用事って何だ?」


龍介「健さんがお嬢様と柳さんと連絡が取れないから探してこいって連絡してきて探しに行くんですよ。」


忠「どうやって探す気だよ。どこに行ったのか分かるならまだしも。」


龍介「行き先は多分内海神宮ですかね。」


忠「なんで分かるんだよ。超能力者だったのか?」


龍介「違いますよ。お嬢様の鞄すべてにGPSが付いてるんですよ。」


忠「そうなのか。」


龍介「忠さんも見れるんですから。」


忠「そうなの。いやぁ知らんかったな。」


龍介「なんで知らないんすか。まあいいや行きますよ。」


俺が内海神宮に行こうとしたときどこからか声が聞こえた。

「誰か助けて。」


龍介「俺が行くんで待っとってください。」


忠「おう。華麗に助けて来い。」


俺は声のした方に向かう。

そこにはガラの悪そうな男2人が1人の女性を囲んでナンパしていた。

龍介「お前ら何してんだ。」


男1「部外者が首突っ込んで来るな。」


男2「邪魔すんなボケが。」


龍介「とっとと帰りな。俺はお前らと違って忙しいんだよ。」


男1「こいつほっといて俺等と楽しい所行こうぜ。」


??「やめてください。」


龍介「なぜわからないその子が嫌がってることに。」


男2「もう埒が明かねえからこれ使うわ。」


男2はポケットから折りたたみナイフを取り出す。

龍介「それを抜くな。容赦出来なくなる。」


男2「そんな脅しに屈するほど弱くないんだよ。」


龍介「忠告はしたぞ。」


男2はナイフの刃を出した。

男2「死ねー。」


龍介「そんな攻撃に当たったら恥だわ。」

俺はすっと躱し溝尾に蹴りを入れる。

男2「ぐへっ。」


龍介「次はお前だ。」


男1「お、覚えてろ。」


男1は男2を担いで逃げていった。

龍介「大丈夫ですか?」


??「勝野遥かつのはるかです。」


龍介「高野龍介です。これ名刺です。」


俺は名刺を差し出す。

遥「ありがとうございます。私は高校生なので名刺は無くてすみません。」


龍介「いえいえ。俺も高校生です。あれ?勝野って雅之さんと同じ苗字だ。」


遥「雅之さんは私の伯父なんです。」


龍介「そうなんですね。この前仕事で関わりまして。」


遥「そうなんですね。」


龍介「では。お気おつけてお帰りください。」


遥「待ってください。連絡先交換してください。」


龍介「良いですよ。」


俺と連絡先を交換するとペコペコしながら帰っていった。

あ、忠さんのこと忘れてた。

忠さんと合流するとお嬢様と柳さんは既に発見されたようだった。

忠さんがGPSのことを健さんに言ったら健さんも忘れてたらしい。

忠「龍介ナンパの撃退ご苦労さん。飯食い行くぞ。」


時計は11時30分を指していた。

龍介「はい。行きましょう。どこ行きます?」


忠「中華の気分だな。」


龍介「いいですね。」


昼食に行き家に帰った後は何事もなかったが遥さんと連絡先を交換した事を話したらお嬢様が不機嫌になった。何故だか分からんが。


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次回に続く

















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