第10話
「ありがとう、真在子……さてと、そろそろ出ましょうか。」
私と磨奈珂さんが湯船から上がろうとすると、戸が開く音がする。
顔を向けると、瑠璃さん、由宇羅さん、沙来が入って来た。
「あら、小娘いたの。」
『お早うございます、瑠璃さん。由宇羅さん、沙来。』
「お早う、真在子ちゃん。」
『真在子、お早う!先に入ってたんだね。』
そう言いながら三人が歩み寄る。
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