詠み人知らず

第15話

この里に 旅寝しぬべし桜花



散りのまがひに

家路忘れて



《古今和歌集 第二巻 72》



【この里で泊まってゆこうか、桜の花が散ってあたりが見えず家路を忘れたということで……】

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