末期的な病気で入院していた家族が亡くなる。そして、お通夜、お葬式。そのあと、火葬、納骨と続いたりするわけですが。
涙の臨終の場、涙の葬儀…と、すべてが「涙」のうちに、しかしスムーズに進むかというと、そんなことはないわけで。
だれかが、いろんなひとと、いろんな場面で関わりながら、進めなければいけないわけです。
そこには、病院とのやり取りとか、葬儀屋との打ち合わせとか、もちろん葬儀屋さんにとってはビジネスなのですから、当然営業的なこともあり、それへの対応とか…いろんなことがあり、いろんなことが起こります。
「悲しみに沈んでいる」だけではすまない、残された家族のリアルがここには描かれています。
「親しい家族を失う」…多くのひとにとって起こってほしくはないけど、いつかは多くのひとの身に起こるできごとの場で何が起こるか。
それを、一歩、距離を取った視点から描いた好エッセイです。