いい意味でがつがつしていない、緩く生活感が溶け込んだ冒険ファンタジーといった印象を受けます。奇抜さ・派手さなどはありませんが、ケルト調の音楽がBGMとしてとても似合う、朗らかな雰囲気に満たされます。日常の没入感の高い、それでいて少し冒険要素も欲しい、という読者の方には、お勧めできる一作品です。
柔らかな空気と、焚き火の音が聴こえました冒頭の語り口調が好みです。ゆっくり穏やかに、何かが始まっていく予感にしおりを挟みたいと思います🔖