狭く限られたシチュに興奮を覚える

 元聖女が今どのような状態なのか把握した時、脳裏に雷が過りました。『コロシテ』といば確かにその状況になるかもしれませんが元聖女というルックスと能力に優れたであろう存在の価値をそこまで下げるのォ!? と驚愕の声が脳内で飛び交いました。何人もの私がそこまでと合唱していましたが、驚きや戸惑いこそあれど嫌悪などは感じないバランス描写の絶妙なコミカルさに文の巧みさと、同時に元冒険者の主観で書かれるためネガティブなものはは感じなくて当然かと叙述トリックのような言い回しに舌を巻かざるを得ません。
 後半の元聖女の状況説明や身体の状態、心理状況の遷移は想像しやすいシチュエーションでしたが、それの表現もとても素晴らしかったと思います。元聖女のツンを表しつつ身体と心理の状態を読み取れる震えの文を読んだときは素晴らしさに思わずスクロールを止めて天を仰いでしまいました。
 結論:素晴らしい!