第18話 歌


「しかしだぜ、お前、予想外な曲を持ってきやがって……てっきり先日の一件からして相当に嫌ってるもんだとばかり思ってたけどよ」

「んだよ、うっせーなぁ……別にいいじゃんか、うぜえ……」

「こうなるとだ、あの時には既に誰が目の前に立ってたかを理解してた訳だろ? だっつーんならあの態度は可笑しくねえか?」

「だからうっせーって! それとこれとは違うだろうがよ! あの時のあの場はな、例え誰が眼前に立とうが許し難いし、怒りが湧きゃあ誰だって見境なく胸倉ぐらい掴むだろって!」

「いやそれはねーよ、どこの戦闘民族だってんだ。なぁ、お前も可笑しいと思うだろ、アキラ?」

「え……まあ、その……」


 二人の会話から、恐らくサイコが持ち寄った楽曲を語っているんだと察する。

 サイコは先から不愉快そうに顔を顰めていて、虎徹先輩は茶化すようにサイコを煽るけれども、しかし彼の感想というのも理解が出来る。


 何せ僕も予想外のことだったが、サイコが挙げた楽曲というのが、まさかのまさか――


「お姉ちゃんのバンドの、それもデビュー曲って……もしかしてファンだったの、サイコ?」


 僕も虎徹先輩も最初は冗談だと思っていたが、ところがサイコは真面目な顔で「その曲がやりたい」といった。

 どうやら本気のようだと僕達は納得したけれども、そうなると、あの夜に姉に掴みかかった際のサイコの心境というのが気になる。


 その曲は爆発的な人気を誇った。

 内容は結構テクニカルだが現代的なニュアンスも多く、確かに姉のバンドを語る上では欠かせない名曲だった。


 ところが三年経った現在、その曲の知名度というのは現行の曲と比べると劣るし、初期の曲の多くはテクニック重視で、大衆からすれば少々とっつきにくくも感じるだろう。


 ただ、それでも人気を博した理由はある。

 歌だ。姉の歌声とその歌詞が世間には受けた。


 曲調は姉の得意とするマイナー調で、ミディアムテンポに深いディストーションサウンドと、ひたすらに刻むようなイントロのベースとドラムが特徴的だった。

 仄暗く、どことなし狂気を孕む空気を醸すが、しかしサビになると突然に空気は豹変する。


 それは悲哀の歌で、姉の泣き叫ぶような歌声と、悲壮感を誤魔化しもしない真っ直ぐな歌詞に世間は心を奪われた。


 以降、姉のバンドは大きく躍進することになるが、初期に展開された薄暗く、どこか人を寄せ付けないようなアングラな空気は薄まったように思う。


「別にファンじゃあねーよ。ただ、この曲のベースが好きなだけだっての」

「ああ、確かに凄く上手いよね。後半の展開もメロディックで、お姉ちゃんの歌より断然、存在感があるもん」


 大サビの空気にはベースが大きく貢献している。

 変わらずに薄暗い空気だが、ここにベースの唸るようなフレーズと、本当に僅かだが、細かなスラップを噛ませている。


 たったワンフレーズのスラップとその後に続くゴーストと実音とのグルーブ感。

 この空気が暗闇のみが続くように思えた楽曲にほんの微かな明かりを添えている。


 確かにこの部分はベーシストからすれば美味しい部分だし、サイコのような実力者が注目するのも頷ける。

 彼女の言葉を聞いて、流行りだからと敬遠するタイプでもなく、真面目に分析する人品なんだと思うが――


「……まぁ、そうだわな。存在感あるんだわ、そこのベースが」


 彼女が頷きつつも不服そうにしているのが分かって、僕は理解が及ばず首を傾げる。


「サイコが持ってきたのは驚きにせよ、確かに曲の完成度は高いし、細かいテクニックも必要だからなぁ。ドラムも本当に上手いぜ、流石というかなんというか」

「どれくらい覚えましたか、虎徹先輩?」

「どれくらいだって? アキラよ、あまり俺を甘く見ない方がいいぞ。どれくらいどころか……完コピしたとも」


 当然だろうといわん程に胸を張った虎徹先輩に「そりゃそうだよな」と思いつつ、僕は今一度ギターを構え直す。

 そんな僕の様子に二人は少々の沈黙を挟みつつ、今更のように納得した顔になった。


「ああ、そうか、そりゃ当然に弾けるわな、アキラなら」

「まぁねぇ。何せ肉親だし、傍で聴いてる筈だしなぁ……何の問題もない訳かい、アキラぁ?」


 二人の言葉に僕は小さく笑うと同時、強く頷いた。


「うん。アレンジもしてあるから、ギター一本だとしてもある程度の補完は出来ると思うよ」

「ほぉ、さっすがぁ……この真面目さを見習えよ、テツコぉ?」

「そりゃお互い様だろうがよ、まったく……んなら、いくか」


 ドラムがカウントを刻む。

 四打目を穿つと同時にギターとベースは音を発し、互いは全く同じリフを弾いた。


 曲のスタートはリードサウンドが目立つ。

 本来ならばリズムギターも当然鳴っているが僕達のバンドにはギターは一本しか存在しない。


 それでも音の圧が弱まった印象はなかった。

 元よりサイコや虎徹先輩の生み出す音というのは輪郭が太く、壁が迫ったかのような圧を感じる。

 しかし二人の技量を勘定に含まずとも、ギターの音が色褪せるだとか、存在が薄れるようなことはない。

 何せこの曲は元来リードフレーズから生まれた物で、バッキングは後から付け足された物だった。


 それ程にリードリフの音数は多く、かつテクニカルな奏法を要求されるものだから、どうやってもリードが目立つし肉厚にすら感じる。

 更にはブーストされた音色により、例えコード感が希薄、どころか事実として鳴っていなくても曲は成立するようになっていた。


 この曲は思い出深く、姉が刻むフレーズは相も変わらずに格好良くて、低音から高音まで丁寧に駆け抜けるように弾くと曲のエッジが際立つように思う。


 幾度と聴かされたフレーズでもあり、幾度もなぞったフレーズでもあった。

 故に僕は慣れたようにリードリフを刻み、その自然な具合に二人は驚きつつも納得のような顔をする。


(歌が入る頃合いだ)


 オクターブ奏法を越えると歌い出しとなるのに、マイクスタンドの前には誰もいない。


 不思議とそこに姉が立つ姿を思い浮かべる。

 彼女ならば勇み喜んでマイクに飛びつき、自慢のペンギンを振り回しているだろう。


 ところがこの場所には姉の姿はないし、歌う人物もいない。

 ただただ楽器隊だけがオケとして機能するだけで、僕達は脳内で姉の歌声を再生しながら曲を展開していく。


(Aメロはベースが主体になる……バッキングはクランチ程度の軽い歪みと、簡単なコードを弾くだけ。リードは裏でブリッジミュートをシンプルに刻む……)


 これといって特徴はないが、重く切れ味のよい印象を抱くAメロ。

 コードを鳴らしつつ、合間にブリッジミュートを加え、僕は幾度と弾いた曲をいつものように奏でる。


 この曲は各所でテクニックを要求されるが、緩急があり、特に前半部分はシンプルな構成となる。

 だが段々と勢いを増すようにBメロからは複雑なコードやメロディックなリードが求められる。


(Bメロ……ベースを阻害しない程度のテンションコードや分散コードばかりだ。裏のリードもハイポジションで、鈴を鳴らす程度の音量で、それでも輪郭を保ちつつ……)


 切なさを醸すコードに、ベースは低、中音域を忙しなく動き、音質次第ではソロだと勘違いされる程だった。

 仮に普段のように狂気を全開放し、思うがままサイコが同じフレーズを鳴らせば、それこそベースソロにもなり得ただろう。


 だが、僕は彼女の様子を伺うと、微かに抱いていた不安が掻き消えた。


(そっか。本当にサイコはこの曲が好きなんだ)


 目を閉じ、浸るかのように、いっそブルースを思わせる程の哀愁を醸すくらい、彼女は丁寧なタッチでベースを奏でていた。

 口元は固く閉じられ、普段の彼女ならば口角でも釣りあげているだろうに、今のサイコにはそういった普段のらしさはなかった。


 ただ、ひしひしと伝わるのは、彼女はこの曲に対して僕や虎徹先輩が思う以上のリスペクトを寄せているということだった。


 それ程に集中し、更には徹底して原曲のように目立たず、それでも存在を誇示するように曖昧な音量とタッチでベースを弾くだなんて、僕はまったく思いもしなかった。

 てっきりテクニカルなフレーズや技法に真っ向から挑まんとして、彼女なりに解釈してベースを弾くものだと思っていた。


 だのに彼女は真摯に曲と向き合い、瞳を閉じ、全身で僕達の音を感じようとしていた。


(虎徹先輩も、先から空気が違う……ふつふつと滾るような熱量があるのに、それを限界の域で堪えるように、タイトに叩いてる)


 彼の打つドラムの音色もまた特徴がある。

 粘るような、それでも切れ味のよいスネアの音や思い切りのいいバスの音。

 金物類は無理に叩こうとせず、丁寧に角度や感触を計算し、或いは経験則からくる判断で小気味よく叩く。


 だのに、彼の全身からはシックな空気が滲み出ていて、それは紫煙が燻るようなじれったさを思わせるのに、赤熱する度に中心にある核を想起させる何かがあった。


 二人の表情は似通ってくる。

 それは必死に堪えるような風で、今にもはち切れそうなくらい不安を駆り立てられる。

 それなのに、その身を蝕むような、或いは解き放ちたくてたまらないような感覚を、僕はよく知っていた。


(まんまだ……サイコは正しく体現する程だし、虎徹先輩も空気を強く、深く理解してる。この曲がどうやって人心を掴んだかを分かってるんだ)


 このじれったいような、もどかしい空気。

 それを見て、感じて、僕は不思議と景色が変化するのを感じた。


 それは幻覚だとかまやかしに近いものだったろう。

 ある種は二人の生み出す空気に呑まれたといってもいいだろう。


 僕の視界には、過去、姉がこの曲をライブで披露していた姿が去来するように蘇っていた。


 暗がりの景色で観客は姉を見つめて、マイクスタンドの前で囁くように歌う姉は、悲痛な程に顔を歪めていて、必死に何かを堪えるかのようだった。


 それを痛みと呼べたかもしれない。

 或いは悲しみだとか苦しみと呼べたかもしれない。


 曲の解釈というのは人によりけりだ。

 作曲者本人が明確に曲を解説しないかぎり、誰が何をどう受け取ったって自由だ。

 ただ、僕の知る姉は、克明こくめいに語ることはせずとも、歌詞としてはっきりと伝えたいことを書く人だった。


 この曲は生きることや、他者との距離感だとか、或いは社会性だとか、様々なものを含め、人が人として生きる上で対峙せざるをえないような、数多の苦しみを思い叫んだ曲だった。


「何故に己はここにあるのか」と姉は曲の最初に口にした。


 囁かれるような声量でAメロは始まり、Bメロの空気になるとひたすら苦しいと嘆いた。

 他者とどうやって理解し合えばいいのか、どうやって互いの心を交わせばいいのかが分からなくて、己は今、水底みなそこに沈むような気持ちだと顔を顰めて歌った。


 それを耳にする聴衆は不穏な曲の空気だとか、早くもなく遅くもないミドルテンポの曲調に沈んでいく。

 そうして皆が苦しみに顔を顰め、共通の感覚を共有した時に、この曲が最も輝く瞬間へと到達する。


 それはサビだった。


「世界なんてなくなってもいいと」姉は歌った。


 生き辛く、他者との距離感も分からなくて、不完全な世界に自由なんてないと叫んだ。


 でも――それでもと姉は言葉を続けた。


「だったら全部ぶち壊して、己の思うがままに世界を描け」と姉は泣き叫んだ。


 例え世界は不自由だろうと、己が無力だろうと、諦めを受け入れる道理はないといった。


「仮に狂気と呼ばれても真っ直ぐに立て」といった。

「もがきながらでもいいから歩け」と姉は叫んだ。


(あの時と同じだ。あの時の空気だ。僕が食べられた日だ。今ここにはそれがある。サイコと虎徹先輩が全く同じ世界を生み出そうとしてる)


 その光景を見た時、僕は理解した。

 僕はきっと、化け物に食べられてしまったんだと。


 暗がりの景色で泣き叫ぶ姉に皆は夢中で、思うがままに暴れて、叫んで、生きていることを実感する程に我武者羅だった。


 僕はそれを見て、感じて、僕もそうなりたいと思った。

 姉のように、狂気と呼ばれても尚も構わずに驀進ばくしんし、己が描く世界を実現すべく真っ直ぐに立ちたいと思った。


(あの日の言葉は、きっと、こういうことだったんだ)


 姉が僕を見つめていた。

 それが夢か現かも判断出来ない程、僕は正気ではなかったのかもしれない。


 姉の口が動く――「お前もこっちにこいよ」と。


 それに頷くように、僕はギターを弾きながらに一歩を踏みだし、また一歩と前に出ると、爪先がマイクスタンドに当たる。


 サイコと虎徹先輩が僕を見ている。

 二人が今、何を思うかは分からない。

 ただ、二人が姉のように、僕が憧れた化け物のように世界を描いたのであれば、僕はあの日の言葉に応えなきゃいけないと思った。


 だから僕は、刹那の後に迫るサビを理解すると同時、マイクの前に立つと、全身に溢れる熱量を解放するように歌を紡いだ。


(多分、この白い景色がお姉ちゃんの見ている景色なんだ)


 視界はよく分からない。

 白い色合いが広がっている気がするし、脳の中で明滅が繰り返されるような感覚がある。

 全身は甘く痺れて、息苦しくて、真っ直ぐ立っているのかどうかも分からないような不思議な感覚に包まれている。


 だがそれでいいと思えた。

 このあやふやでありつつも、自分の内にある全ての感情を音に変換することが〈歌う〉という行為なんだと僕は理解した。


 歌詞は全て頭の中にある。

 表現の全ては網膜に焼き付いている。

 泣き叫ぶ姉の表情も、世界に対する彼女の意思表示も全て僕の魂に刻まれている。


 だから僕はそのままに叫んだ。

 姉が叫ぶように僕は叫び、爆発したように言葉にするから、僕も同じように言葉にした。


「――っはぁっ……!」


 サビを歌い終えると同時、僕は深く息を吸い込んで手元を止めてしまう。


 マイクを介して歌ったのは初めてのことで、更には二人の醸す空気感に呑まれたが故に唐突に歌ったが、それはもしかしたら最悪な行為だったかもしれない。


 何せ僕は歌を訓練した訳ではないし、姉の教育の内に歌の内容は一切なかった。

 それの理由は単純にいって、僕にはギターしか望まれていないからだと思っていたし、僕自身も好んで歌う性格でもないし、人前でとなると尚更に羞恥が勝る。


 だから僕は、冷静さを取り戻すと二人へと頭を下げた。


「ご、ごめんなさい、急に歌っちゃって! 演奏も止めちゃって本当にごめんなさい……!」


 先から二人は寡黙で、僕が演奏を止めると二人も手元を止めた。

 空気はどこか息苦しく、僕は己の仕出かした行為に今更ながらに後悔し「初っ端から何たることをしてしまったんだ」と罪悪感すら芽生える。


 だがそんな僕に対し、サイコが空気を割くように言葉を紡いだ。


「おいおい……何だよ? 何で歌うの止めたんだよ!? アキラ、あんたぁ……こんな風に歌えたのかよ!?」


 言葉を耳にして、僕は理解が及ばないながらに恐る恐ると顔を上げる。


 サイコも、そして虎徹先輩も目を見開いていて、驚愕に尽きたような表情だった。

 荒々しい口調と共にサイコは僕へ肉薄し、肩を掴み、興奮を隠そうともせず言葉を続ける。


「なんつー武器を隠してやがった、こんなドッキリがあるかよ! なぁテツコ! こいつはやべえぞ、マジでやべえ!」

「ああ、マジですげえな……確かに姉が姉だからってのはあるけど、こりゃ想像以上だ……」


 言葉を向けられて虎徹先輩は少々困惑した風だったが、それもほんの少しのことで、一度落ち着きを取り戻すと彼は僕を見つめてこういう。


「アキラ……ボーカルな、探さなくていいぞ」

「え? なんで――」


「お前だ。お前こそがこのバンドのボーカルでありギターだ」


 それははっきりとした口調で、一切の濁りもない、真っ直ぐな言葉だった。


「異論はねーよなぁ、サイコ?」

「ああ、微塵もねえよ。よもやのよもやだなぁ、ギターの腕前は最早疑う余地もなかったけどよぉ……アキラの歌はそれこそ〈華〉がある。それもとびきりだ」


 サイコに肩を叩かれ、僕は二人の言葉に数瞬、言葉を失った。

 ややもしてそれを理解するが、しかし納得には至らず、僕は驚愕のままに叫んでしまう。


「え、えぇえ!? 僕が歌を!? なんで!?」


 今の今までまともに歌ったことはなかったし、碌な知識もないし、僕が誇れる唯一の特技はギターだけだと思っていた。

 だのに二人は僕の反応に笑い、似たような台詞を口にした。


「或いはこの純白が極まった人間性だからこそか。だからこうも真っ直ぐなのかもなぁ」

「かもねぇ。いやぁ、しかし……眠れる獅子か、或いは翼を得た竜か? 何にせよ、アタシ等の願ったままの歌声さ」


 完全に納得した風の二人だが、しかし待ってほしい。

 二人は思い違いをしている可能性がある。

 それこそ姉の存在が説得力を生むのかもしれないが、碌に歌ったことのない僕にボーカルなんて勤まる訳もない。


「か、考え直さない、二人とも? きっとあれだよ、空気に呑まれて勘違いしただけで――」

「いーや、決定さぁ……勘違いなんざとんでもない。だよなぁテツコぉ」

「おうよ。何をどう否定しようがお前で決まりだぜ、アキラ」


 何をどう確信したかは分からない。僕自身が納得いかない。


 それでも二人は満足したような顔で、その爽快な様子に反して僕は一人で焦燥し、こんな簡単に決めてしまっていいのかと、そして僕なんかで本当にいいのかと、ひたすらに不安ばかりが胸中を埋め尽くした。

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