幽霊も怖いですが、私としては警察学校も恐ろしい…ひえ…。いったん入校してしまうと原則卒業まで外に出ることができないとか、ダブルスタンダードでプライドをへし折るとか…。しかも、そこは「出る」ことで有名なんだそうです。理不尽の極み。半年間、強制霊体験させられた旦那さんの運命やいかに!?……もしかしたら、立派な警察官になるため、色々カバーしてくれていたのかもしれません。
本作は、警察学校に通っていた旦那さんから聞いた話を、奥さんがしている、というもの。警察学校。未知の領域ですよね。そんな場所に、怪異が出る。旦那さんはさぞ大変だったでしょうと思うのですが、本作の旦那さんは怪異に慣れきっていて、淡々としているイメージ。読み終わった後の読後感で言えば、警察学校にいる人間の方が怖かったなー、という印象です。独特な閉鎖空間を垣間見る事ができる、どこか不思議な作品です。
霊感を持つ人の警察学校での体験談。警察学校は基本的に外に出られないようですね。本作は十数年前の出来事らしく学校での指導方針も今よりもずいぶん過酷な物だったそう。おっかない教官らがいたらしいです。霊感を持つゆえに心霊体験もしたそうですが、読了後は人の方が怖いなという感想になりました。むしろ心霊体験は人のことを忘れさせてくれる憩いの時間なんじゃないかと思いました。