不死身の主人公による爽快なバトルと設定の妙が光る!
- ★★★ Excellent!!!
本作は、戦闘狂の家系に転生した主人公・アルドが、「回復ポーション以下」と蔑まれる回復魔法を極限まで鍛え上げ、あらゆる傷を即座に治癒する「不死身の狂戦士」として最強を目指す物語です。前世の孤独と退屈を嫌い、自分の存在を世界に刻むべく、独自の視点と発想で最強への道を切り開きます。
最大の魅力は、冷遇されがちな回復魔法を攻撃や防御の補助ではなく、自らを「不死身」にするためのトリガーとして活用するという、その発想の転換にあります。回復能力を究めることで、狂戦士としての猛烈な戦闘スタイルを無限に継続できるというロジックは、非常にユニークで面白い設定です。
主人公アルドは、最強の一族にいながら、皆が重視しない回復魔法を極めるという異端児です。周囲に馬鹿にされながらも、明確な目標と前世の記憶からくる強い意志で鍛錬を続ける姿は、王道の「ざまぁ」展開の土台をしっかりと築き上げており、カタルシスを感じさせます。
「不死身の狂戦士」となったアルドの戦闘シーンは、圧倒的な爽快感があります。どんな攻撃を受けても瞬時に再生し、一切止まることなく敵をなぎ倒していく様子は、まさに無敵のヒーロー。ド派手で勢いのあるバトル描写は、読者のテンションを高めてくれます。
『無限治癒の狂戦士』は、王道的な異世界転生・最強ファンタジーの要素を押さえつつも、「回復魔法を極めた狂戦士」というオリジナリティ溢れる設定で、頭一つ抜きん出ています。
チート能力を駆使した爽快な戦闘と、主人公が冷遇から成り上がるカタルシスを求める読者には特におすすめできる作品です。