まさかの⁉︎

 待ち合わせ場所に行くと、すでにつっきーは、いた。

 

 

 しかし…全然知らない男の人と。

 

 

 …お友達かな?ってはじめは思ったんだけど…どうやら違うらしいな。

 

 

「お待たせ♡」

 

 オレは何食わぬ顔で彼氏ずらして、つっきーの肩に手をのせた。

 

「は?あんた誰よ?」

 ギロリと男の人がオレを睨んだ。

 

「オレは、このこの彼氏だけど?あんたは?だれ?」

 

「オレは…」

 

「この人知らない。さっきからしつこくてね。こわいよ…そうちゃん。あっちで抱きしめてわたしの震えた心を早く癒して♡?」

 

「うん♡わかったよ♡そうしよう」

 

 って、イチャイチャを装うとしつこい男は、舌打ちしてどっかにいってしまった。

 

 

 

 

「大丈夫だった?ごめんね。オレがもっと早くくればよかった。」

 

「ううん。それより守ってくれてありがとう。大好き♡」

 

 

 ⁉︎

 

 え?

 

 今…さらっと…大好きって言った⁉︎

 

 心臓が跳ね上がったよね。

 

 え?

 

「さ、行こう♡」

 

 オレはつっきーに言われるまま、ついていった。

 

 ドキドキしながらね。

 

 しばらくすると、公園があって少しここでお話ししよう?ってなったんだよね。

 

 

 ついに…告白なんじゃ…?

 

 

 ど、どうしよう…

 

 ドキドキしてるけど…

 

 でも…

 

 オレ…

 

 

 …

 

 

 遠くをぼんやりみると、遠くに菜々がいた⁉︎

 

 あれ⁉︎菜々⁉︎

 

 オレは凝視したよね。

 

 

 だって…だって…菜々…隣の男の人…だれ‼︎ってなったからさ。

 

 …

 

 彼氏なん⁉︎

 

 彼氏いるからオレフラれてたん⁈

 

 なんだよ…それ…ってなったよね。

 

 

 

 …

 

 めっちゃ落ち込んだよね。

 

 

 ん?

 

 よくよくあのカップルみると…

 

 …

 

 違った。

 

 菜々かと思ったら…違う人でした。

 

 

 オレはホッとして我に返った。

 

 

「あ、えと…話があるんだっけ?」

「うん。」

 

 

 …

 

「実は…わたし…蒼梧くんのこと好きになってしまいました」

 

 って…いわれたよね。

 

 やっぱり…か。

 

 

 …

 

 

「ありがとう…。でもさ、オレ好きな人…いる。」

 

「知ってるよ。幼馴染でしょ?でもフラれたんだよね?幼馴染とわたし、どっちがかわいい?ねぇ?」

 

 …そりゃつっきーもかわいいけど…でも…

 

 

「ごめん…」

 

 

 オレはどうしても無謀な恋を望んでしまうみたいだ。

 

 

 つっきーは、自分のまぶたに手をやった。

 

 泣いちゃったかなってみたら…まさかのまぶたからぺりぺりって、ちいさな絆創膏みたいなものを剥がした。

 

 

 ⁉︎

 

 

 えっ⁉︎

 

 二重から一重になった…

 

 

 こうみると、なおさら菜々そっくりだ。

 

 

 でも、どうしていきなり一重にしたのだろう…?

 

 不思議がっていたら今度は、髪を剥いだ⁇

 

 

 ⁉︎

 

 

 えっ⁉︎

 

 髪の毛って脱げるんかーい⁉︎

 

 

 …

 

 で…

 

 …まさかのセミロング⁉︎

 

 

 あれ⁇

 

 

 

 

 ん⁉︎

 

 どうなってんのよ⁉︎

 

 

 もう…菜々そっくり…

 

 

 マスクは、してるけど…菜々じゃんってくらいそっくりだった。

 

 

「え…君はいったい…」

 

「菜々だよーん」

 

 つっきーは、マスクを外しながら笑った。

 

 

「は?菜々⁉︎」

 

「うん。実は…わたしつっきーってずっと言ってたけど…菜々です。ごめんなさい」

 

 って、申し訳なさそうに謝ってきた。

 

 

 え…じゃあ、オレに告白したのって…嘘か。

 

 

「菜々…なんでこんなことしたの?」

 

「それは…わたしが幼馴染で…ずっと一緒だったから、蒼梧に好きって言われたけど…いつかかわいい子が現れたらわたし飽きられちゃって…捨てられるって不安で…だから…だから…それにかわいくすると変な人につけられたりするから…かわいくしたくても…できなくて…そんな自分が不安で…だから…」

 

 菜々…

 

「おい…オレがそんなことするわけないじゃん。菜々一筋なのに」

 

「うん。ごめんなさい…。ほんとは、わたしもずっと好きでした。」

 

 

 菜々…

 

 

「菜々…、オレも大好きだから」

 

 オレは菜々を抱きしめた。

 

 それに応えるように菜々もオレに抱きついた。

 

 

「わたしを…こんなわたしを選んでくれてありがとう」

「うん。こちらこそ」

 

 

 こうしてオレたちは、永遠に両思いとなるのでございます♡

 

 

 

 おしまい♡

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幼馴染に告白して連敗したオレが次に好きになったのは… 猫の集会 @2066-

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