第9話 知識技術超人の島

「新人島にようこそ!」

若い男女5人が迎えてくれた。


「結構大きな島ですね」

「大きいでしょう! 淡路島グアム島やシンガポール島と殆ど同面積の島です」

「南鳥島より200㎞南に有り、世界のデーター改ざんし存在しない島にしました」


「海面偽装放射で、衛星からも不可視にした存在しない島です」



新人島にようこそ、と迎えてくれた人が新人島の市長とか、島を案内しながら説明してくれたが技術的な事はチンプンカンプンさっぱり分からん。

「電力は地熱発電と海流発電で全て賄って居ます」

「へぇ~クリーンエネルギーですね」


二十歳過ぎ位の女性が話掛けて来た。

關波羅せきはらさんが持って来て下さった食料品は有り難いです」


頑張って持って来たお金より、レジ袋二つの食料品が有り難いとは、食べ物は期待出来んか?



広大な畑には、砂糖黍にトウモロコシ薩摩芋に大豆が栽培されて、水田で米も作られていた。

「砂糖黍からは、砂糖だけで無くバイオ燃料も作られて居ます」


「それにしても砂糖黍畑広過ぎじゃ無いですか」

「知識能力者に糖分は不可欠」


畑に水田は無人で大小の耕運機? が動いていた。

「あれはロボット作業機です」

「はぁ……」


何かの工場に案内された。

「大勢人が居るんですね」

「作業員は全員アンドロイドです」

「アンドロイド? これ全員ロボット?」


「特殊AI搭載の高性能アンドロイドです」

「はぁ……」

淡路島位の島と言ってた、淡路島は10万人以上住民が住んでると聞いた。

「人間は何人居ます?」

「關波羅さんを入れて、逃げて来られたのは98人です」

「少なっ!」


「ここが医療棟です、關波羅せきはらさんの様に高齢で能力が芽生えた例は記録に有りません、調査にご協力下さい」

「そう? なの?」

「はい、全員十代で能力者になって居ます、特に擬態は2人しか存在して居りません」


十代? 年寄りが居ない理由か? あれ? 私は65歳で能力者とかになったぞ?

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