第3話 時代

【わしは、そうじゃな、それ!!】


フェザーは、自分自身に何か魔法を。


老人から、この前の戦闘の姿に戻った。


どっちが本当の姿かは、どうでもいいが。


【ルー、俺の世界が平和になったのは、みんなのおかげだ。今度はルーの世界を救う】


ルーは、フェザーに抱きついて、


【ありがとうございます。フェザーさん】


確かに、フェザーはルーに助けられたもんな。


乗り掛かった船だ。俺も行くか。


【フェザー、俺はどうすればいい?】


【涼、りあ、二人はここで待機】


りあは、


【何でですか?私もルーちゃんの世界を守ることの手助けを!!】


フェザーは、


【並行世界が出来たってことは、何らかの理由で消滅することもあるってことだ。俺とルーがここに戻らなかった時は、涼、りあ、チームの編成を頼む。レッドチーム、ブルーチーム、イエローチーム、それぞれの役割に指示を。それがこのグレーチームの役目だ】


そんなこと俺達に出来るのか?


フェザーは、続けて、


【このチームは、ここに来る前にアップデートしてきた。それぞれそれなりの力を、いや、魔力を持ってはいるが、やや未完成的なチームもある。みんな、お前達程の激戦を潜り抜けてはいない。頼むぞ。俺達が戻らなかったらの話だがな。ルー、行くぞ。それ!!】


そう言うとフェザーは、ルーと一緒に。


【フェザーさんのブレスレット、こう言う移動にも使えるんですね。念の為、私も武器の手入れをしています】


【りあ、俺は…何すればいいんだ?】


【何が必要ですか?】


想像するに、これかな?


【剣🗡️の使い手が必要かな。接近戦で俺達はレインに圧倒された。それに全員で挑んで何とかなったけど、次に勝てるとは限らない】


【解ってるじゃない!!そうです。剣🗡️で封じ込めてその隙をみんなの魔力や召喚獣を。涼くん、成長したんだね】



………………………………………………………



何しようとしてたんだっけ?俺達。


りあは、


【ねっ、ここでさ待っていても仕方ないので、私は外の、この時代の生活を見てみたいです。フェザーさん達すぐには戻ってこないと思うので、それにフェザーさんが戻らなかったら私はここで生活することになります】


 りあの思ったほど表情は暗くない。でも不安を隠してるようだ。


 記憶喪失だもんな。それにあの戦い、凄い強い娘だよ。俺とは大違い。


ここは!!俺が!!


【りあ、ここで生活するようになったらさ、俺がずっとそばにいるから】


【えっ?それは?】


【りあ、俺で良ければ…だけど】


※ドスン、バタン、ギュー!!※


 く、苦しい…りあ、力強すぎる!!解ったからちょっと離れて。


【ありがとう!!涼くんがずっとそばにいるなら不安も何もない。どんな敵からも私が守るからね】


それ、俺のセリフだって。


【いてて…ありがとう、りあ。ここに古いスマホ置いて、リモートカメラにして出掛けよう。たまに見ればいいね】


 そう言えば、この時代で、レインと戦ったよな?不思議と微妙に何かが違うような。


りあ、何してんの?それ…


【ちゃんと装備して行かないと】


【ちょ、ちょっと、この普通の生活でそんな格好して装備して行ったら捕まるよ!!戦いじゃないんだからさ、パーカーとジーパンで】


 あっぶなー、りあの時代ってどれだけ治安悪いんだよ。あー、びっくりした。









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