伝えたい思いは、ここにありました。

一度、読ませていただいて、もう一度読み直して驚きました。

読んでいた違和感に、後から気づくなんて――。

ホラーでもあり、謎めいていて、緻密に計算されていた小説です。

一話では、自分は何だか恋愛がこじれたお話なのかなとも思っていたのですが、何やらどんどんきな臭い感じに話が展開していく。

いろんな登場人物と回想などによって翻弄されますが、現在と過去、そして、未来のような構造に度肝を抜かれます。

ラストで涙があふれてしまう。
切なくて悲しいけれど、美しい小説です。

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